２２２話 ページ29
まさかの陽太郎と瑠香ちゃん、一国の王族だったことが判明。
と言うか、そもそも何故その話になったのかと言うと。交渉相手の構成員の一人が『母トリガー』はどのようにして手に入れたのか。という質問をしてきたそうだ。
「母トリガー？」
「近界そのものを作ってるトリガーです」
「へぇー、つまり？」
「えっと…、国の核みたいなものです」
「……その母トリガーがあって国ができる的な？」
「そう、そんな感じ」
私の理解に迅さんが軽く肯定する。そしてその母トリガーは陽太郎と瑠花ちゃんの国の物だった。第一次大規模侵攻の前、まだ世の中にトリオンやネイバーが全然浸透していなかった時からボーダーは少数精鋭で、近界の国と同盟を組んでいた。
同盟は３つ。『デクシア』『メソン』『アリステラ』。二人の国は「アリステラ」で５年と少し前に戦争が起こり、滅んだ。
当時、まだ子供だった王女と生まれたばかりの王子に母トリガーを継承させ、当時の『ボーダー』の協力を得て、こちらの世界に逃げてきた。今の『ボーダー』はアリステラ王家が亡命した姿とのこと。
「な、中々の壮大すぎる話…」
「そう？あっちがそういうことあったよ」
「マジか。いや、そうなのか…」
あの二人にそんな過去があっただなんて……。コンビニで楽しそうにお菓子を選んでいた瑠花ちゃんと、お菓子に喜んでいた陽太郎を思い出す。そうか、そうか……。
「母トリガーの次に冠トリガーのことも聞かれてね」
「冠トリガー？」
「しらないやつが出てきた」
もちろん私も知らな………い？いや、待てよ。待て待て。母トリガーも冠トリガーもどこかで聞いた覚えがあるぞ。犯人あの爺。
冠トリガーとは？という二人の質問に迅さんが「母トリガー直属の、その星で一番協力なトリガー。母トリガーを守護したり、星を豊かに使われたりするんだ」と答えた。
「星によっていろんな形があってね。冠トリガーがどんな役目を持つかによって、その星の特長が左右されたりもするんだ」
「あー、わかった。『ツチガミ』のことか」
「『ツチガミ』？」
遊真が長く住んでいた国の冠トリガーの名称で、小さい生き物みたいな者たちが穴掘ったり、建物つくったり、壊れたところを直したりといろいろ国のために動いていたらしい。なにそれ便利。
「じゃあ『ボーダー』の冠トリガーはいったい……？」
それは………。
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エリ(プロフ) - とても面白くて大好きです。めちゃくちゃ読み返してます。更新待ってます。 (2月18日 11時) (
レス) id: 17f158c94c (このIDを非表示/違反報告)
だんご(プロフ) - すごく面白いです。めちゃくちゃ読み返してます！更新待ってます！ (2022年12月10日 9時) (レス) @page27 id: 8926c142a3 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 更新待ってます (2022年8月21日 12時) (レス) id: 2853a14998 (このIDを非表示/違反報告)
君の瞳に鉛弾 - 何回も読みに来てしまう…おもしろい…同級生同士のわちゃわちゃとかめっちゃ好きですわァ… (2021年12月23日 23時) (レス) @page26 id: 04b80a02c7 (このIDを非表示/違反報告)
君の瞳に鉛弾 - 新しく更新されている…しかも2話…ありがとうございますこれからも頑張れます… (2021年7月11日 11時) (レス) id: 04b80a02c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tOuka | 作成日時：2020年8月23日 11時
