【過去編：大規模侵攻後〜入院】１０話 ページ13
「えぇ・・・・」
「なんだなんだぁ〜？な〜にが不満だ」
「全部だよ」
はぁ、とため息をこぼす私の目の前には祖先がニヤニヤと笑ってやがる。はらたつ〜〜〜〜。
「大体、盗んだ物を回収させる祖先なんてどこにいるの」
「おめぇの目の前にいるだろ。ほれ」
「うざ」
思わず口から出てしまったドストレートの暴言。それは仕方ないと思う。でも、でもさぁ・・・。
「ってか無理やだ却下やだいややだ」
「やだやだ言ってねぇ行けよ」
「それが人にものを頼む時の態度か？」
「なぁ頼むって、せめて俺の“相棒”だけでもさぁ」
「相棒・・・？」
「相棒ってなにそれ？」と聞こうとしたら祖先がいきなり「あっ！」と言う。声デカうるせぇ・・・。いきなり叫び出した祖先が私を指さす。その指曲げてやろうか。
「人を指さしちゃダメなんだけど」
「おまえ体！」
「は？・・・え、光ってる」
「なるほど、時間か」
「いきなり冷静かよ」
ってか時間って・・・。あぁ、体透けてきた！なんか映画で見たことある！！
「んじゃ、相棒のこと頼んだぞ」
「いや、相棒ってなに！」
「相棒は相棒だ」
「そういうこと聞いてんじゃない！」
「あぁ、どこにいるかか？アフトクラトルだ。お前がさっきまで戦ってたとこ」
「はぁ！？」
「その国にあんのは確かだが、あいにく今はどこにいんのかわかんねぇ」
「重要なところわかんないとか・・・」
「おまえのことだ。俺の相棒回収してついでにやられた女でも倒してこい」
「いや、だから！！」
「私遠征行かない！！」と言う前に視界が真っ白になった。
真っ白になる直前に見たのは祖先のとびっきりの笑顔だった。とても憎い。
Aがいなくなった空間に軍服の男は「アッハッハッハ！！」と大きく口を開いて笑っていた。
「俺の血を引いてんだ。あいつも気に入るはずだ」
と自分の相棒を思い浮かべていると「そういや」と思い出したことがあった。それは、
「相棒の特徴とか伝えるの忘れてたなぁ。・・・まぁ、いっか」
なんてのんきなことを考えていた結果。Aが苦労するのはまた先の話。
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エリ(プロフ) - とても面白くて大好きです。めちゃくちゃ読み返してます。更新待ってます。 (2月18日 11時) (
レス) id: 17f158c94c (このIDを非表示/違反報告)
だんご(プロフ) - すごく面白いです。めちゃくちゃ読み返してます！更新待ってます！ (2022年12月10日 9時) (レス) @page27 id: 8926c142a3 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 更新待ってます (2022年8月21日 12時) (レス) id: 2853a14998 (このIDを非表示/違反報告)
君の瞳に鉛弾 - 何回も読みに来てしまう…おもしろい…同級生同士のわちゃわちゃとかめっちゃ好きですわァ… (2021年12月23日 23時) (レス) @page26 id: 04b80a02c7 (このIDを非表示/違反報告)
君の瞳に鉛弾 - 新しく更新されている…しかも2話…ありがとうございますこれからも頑張れます… (2021年7月11日 11時) (レス) id: 04b80a02c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tOuka | 作成日時：2020年8月23日 11時
