本気を出さないボーダー隊員【ワールドトリガー】番外編 (ページ8)

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もしも主人公が嵐山隊より先に中学校に駆けつけていたら　1 ページ8

いつぞやの某日。たまたま、・・・いや本当にたまたまなんだけど、とある中学の近くを通った時だった。いつも聞くお馴染みのサイレントが鳴り響いた。な、なんてことだ・・・。

近頃危険区域の外で門(ゲート)が多発している。らしい・・・。

いや、一度そういう場面に遭遇して「ちょっと開発部・・・」と思った。
　

と、いうかまた中学かよ。なに、私が中学に行くと門発生でもするの？よかった。私高校生で。

じゃなくて、今は近界民だ。こうみえてボーダーなので一応、・・・そう一応確認しなければならないのだ。あの学校にボーダー隊員がいるとは限らないし。

「・・・行くか」

私はポケットの中にあるトリガーを取り出した。

「トリガー起動」

校内に入ると外に近界民が一匹、壁に上っているのがもう一匹いる。誘導弾(ハウンド)で二匹に攻撃すると、壁の一匹が落ちてきた。外にいるやつを通常弾(アステロイド)で倒し、落ちてきたほうをスコーピオンで斬ろうと思ったがすでに戦闘不能だ。え、どういうこと？

斬られているところを見るとこれは私がやったわけではない。なのでこの学校にいるボーダー隊員が倒したことになる。えー、いるのかよ。私来た意味よ。

「(まっ、いっか)」

と顔を上げ、ほかに近界民はいないことを確認する。気配はない。

「すげぇ、ボーダー隊員だ！」
「かっこいい！！」
「生で見るの初めて！」

と生徒たちが騒ぐ。うっ、注目されている。早くこいつを倒した隊員来て。もしくはほかのボーダー隊員でもいいから。