大晦日 ページ3
そして時はあっという間にすぎ、楽しく？三人で喋っていたら除夜の鐘の音が響く。
「あ、年越しましたね」
「あけましておめでとうございます、イコさん、Aちゃん」
「あけおめ」
「あけおめです」
「あけおめって古くないですか？」
「「え、マジ？」」
見事にハモってしまった。私と生駒さん。古いか・・・・？
「でも毎年これで言ってるからなー」
「短くてええんとちゃう？」
「初めはちゃんと言った方がええんですよ」
隠岐に言われ私は「あけましておめでとうございます」と言い直した。
「それじゃ、お賽銭行きましょうよ」
「せやな」
「並ぶのか・・・」
「これも任務と思いましょうや」
いや、無理があるだろ・・・・。
無事にお賽銭も終わり細井さんたちにも合流し、お開きとなった。
「寒い・・・」
「でもほら、星がきれいですよ」
「あ、ほんとだ・・・」
上を見上げれば星が輝いている。お開きとなったあと私は隠岐に途中まで送ってもらっている。イケメンだ。
「１月過ぎたらまたランク戦だね。ガンバ」
「応援してくれますか？」
「ガンバレー(棒読み)」
「えー・・・・」
「まっ、生駒隊ならB級上位を維持できるでしょ」
と言うと、隠岐は「どうですかね」と首をかしげる。
「強者が出てきて下がる可能性だってあるかもしれまへんよ？」
「いやいや、出てきても生駒隊強いから。なんとかなるでしょ」
「そうですか？」
「うん」
ってか自分の隊なんだから信じろよ。と言うと笑う隠岐。うわぁー、笑顔がイケメンなことで。(嫌味)
するとスマホが鳴る。メッセージアプリからの通知だ。見てみると・・・。
「わー・・・・」
「どないしました？」
「これよ」
「あー・・・」
めんどうな奴らからの通知だ。これは・・・・。
「行かなきゃダメかな？」
「どうですかねー、行かなかったら行かなかったでポイント取られますよ」
「なにそれ怖い・・・」
隠岐が言ったことが本当になりそうだったので、仕方なくメッセージを飛ばした。お正月は始まったばかりだ。がんばれ、私。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 65人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：tOuka | 作成日時：2019年12月17日 22時
