本気を出さないボーダー隊員【ワールドトリガー】番外編 (ページ18)

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バレンタイン　２ページ18

「学校かボーダーにいる誰かにあげないの？」
「えー、いいよ別に・・・」
「栞ちゃんとか遥ちゃんには？」
「あー・・・・」

お母さんは栞と遥が私の友達だということを知っている。何度か家に遊びに来たりしていた。

「ボーダーのことでお世話になったんでしょ？あげなさいよ」
「・・・・えー」
「こういう日ぐらいにしか感謝の気持ちとかで渡さないでしょあんた」
「・・・・・・」

その通りすぎてなんとも言えない。いや、誕生日の日とかに上げるよお菓子。

「せっかく来たんだから買いなさいよ」
「わ、わかったよー」

と目の前にあるショーケースを眺める。あ、これ種類いっぱい入ってるし良い値段だ。これでいいか。

「んじゃ、これにする」
「あら、いいじゃない。すみませーん、これ５個お願いします」
「えっ、なにその謎な３つ」
「せっかくだからボーダーの誰かにあげてきなさい」

せっかくってなんだ。誰かにって誰だ。

「(誰にあげよう、この３つ・・・・・)」

とりあえず、バレンタイン前のデパ地下はめっちゃ混んでいた。バレンタインチョコはお早めに！！