参拾弐話 ページ34
「起キローー！！オ・キ・ロ！！！」
「……うるさ」
「起キロｯｯｯ！！！」
「あだだだだだ！ちょっ、それは骨に響くやつ！！」
鋭いもので額をひたすら突っつかれ目を覚ますとドアップのヤミ。優しくない起こし方に腹立つ。頭蓋骨にヒビが入るところだったぞ。
「あったたた……。体が痛い……」
痛い体をなんとか起こす。そりゃ地面で寝てたら痛いに決まってる。
「……朝か」
うっ……、と日の光が私を照らす。眩しい。
「はぁーーー、任務終わった？」
「任務完了！ヨクヤッタナ」
「偉そうだな……」
偉そうなヤミの態度にはぁ、とため息。そんな私の態度が気に食わなかったヤミがカーカー騒ぐ。寝起きにそれはきつい。
「(ヤミが任務完了って言っていたからあのビー玉鬼は死んだのだろう)」
しかし、どうやって死んだのか。確かに私はやつの居場所がわかったし、やつのところに向かって斬撃を放ったがやつに当たった手応えはない。なのに、死んだ？なんだそれどういうことだ？
「(…………まぁ、いっか)」
この村に平和が戻ったならそれでいい。
いいのだか、
「おおおぉぉぉぉおおお！！鬼狩り様っっ！！誠に、誠に、誠にありがとうございます！！！！」
「あ、いえ……(うるせぇ)」
「これでまた娘の平和が戻りましたっっ！！そして村の平和も戻りましたぁぁぁ！！」
「あ、はい(村ついでかよ)」
「誠に、誠に、まーこーとーにっっ！！ありがとうございます！！！！」
「あ、はい……」
誰か助けてくれ。
朝日が登り、鬼の気配が無くなったのでその事を村長に報告したらこれだよ。「鬼倒しましたー」って言ったら号泣よ。え、そんなに？と思ったらやっぱり娘第一だった。だよね。あんなに娘の自慢話されたらそりゃそうだよね。…………この人が村長で大丈夫なのだろうか。
「鬼狩り様。この度は鬼討伐、誠にありがとうございました」
「あ、いえ」
「これで村が平和に戻ってくれてとても嬉しいです」
娘さんからの感謝の言葉に「差が激しい」と思った。絶対この娘、母似だ。親見てみろよ。さっきからの私の話聞いてない＆うるさいぞ。
そのあと、お詫びと夕飯をご馳走になった。その時見たお母さんはやはり娘に似ていた。村長相変わらずうるさくて後半あ母さんにビンタされてた。母強し。
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もっさ(プロフ) - 鬼滅の刃のコラボも最高ですし、カラスの名前がやみさん！やみさん好きです！いいですね！(←語彙力どこいった？)更新頑張ってください！ (2019年10月22日 18時) (
レス) id: 487c093ca1 (このIDを非表示/違反報告)
tOuka(プロフ) - 黒猫(｀・∀・´)kさん» ありがとうございます！！更新遅くなりますがこれからも読んで貰えたら嬉しいです！！ (2019年10月20日 21時) (レス) id: 227fd54672 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(｀・∀・´)k(プロフ) - (´；ω；｀)ワートリと鬼滅の刃のコラボ最高です！更新待ってます!! (2019年7月24日 22時) (レス) id: 15d4e33948 (このIDを非表示/違反報告)
tOuka(プロフ) - あいうえおさん» 教えてくれてありがとうございます！！ (2019年7月22日 23時) (レス) id: 227fd54672 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 参話のところです。言葉が足りなくてすみません。 (2019年7月19日 21時) (レス) id: d4ea0d195c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tOuka | 作成日時：2019年6月14日 8時
