転転生！５【僕のヒーローアカデミア】 (ページ6)

今日:5 hit、昨日:2 hit、合計:11,686 hit

31-3 ページ6

「体が衰えてしまってね。ストックがすくなっていたころなんだ」
「・・・・・母や私の個性はどうしたの」
「あぁ、もちろんあるよ。だけどね、どうしてかホープ・ルミナスの個性は私には合わなくてね」

　オール・フォー・ワンはそう言って私の前に手を出す。そしてそこに星が浮かぶ。

「これが彼女の個性だよ」
「・・・・返しなさい」
「いや、これは今後の敵の為にとっておくつもりだよ。君に見せたのはこれが最後だと思ったからだよ」
「・・・・・・なにを」
「悪いが君の個性を頂いたあと、君には死んでもらうよ」

　とてつもない覇気。声も出ず、ただただ震えが起こる。

「それじゃ、君の個性頂くよ」

　オール・フォー・ワンが私に向かって手を伸ばす。

「(・・・いや、死にたくない！だって、私はまだ何も)」

　なにもしていないんだから。

　と、その時だった。大きな金属音と爆発音が響く。

「ん？侵入者かな」
「え～～～、いいところだったのに」

　オール・フォー・ワンの手が止まる。今だ。今ある力を使って鎖を光で壊し、オール・フォー・ワンの手の中にある個性に向かって手を伸ばす。

「(いける・・・！)」
「あら、それはダメよ」
「くっ・・・・」

　体ごと吹っ飛ばされ、体を打ち付けられる。

「ちょっと～、気をつけなさいよ～」
「あぁ、すまないね」
「まったく、私が殺しちゃうわよ」
「それはいいが、個性を奪ってからにしてくれよ」
「はいはい」

　そこで私の意識は再び無くなった。