転転生！５【僕のヒーローアカデミア】 (ページ4)

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30-1　受け継ぐ力ページ4

『それでは先ほど行われた雄英高校謝罪会見の一部をご覧ください』

　相澤先生、ブラドキング、根津校長がカメラに向かって頭を下げている。

『この度、我々の不備からヒーロー科一年生30名に被害が及んでしまったこと、ヒーロー育成の場でありながら敵意の防御を怠り社会に不安を与えたこと、謹んでお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした』

　メディア嫌いの相澤先生がだらしなくない格好でメディアに向かって頭を下げている。
　記者たちがいくつもの質問をする。だが、どれも知ってる上での質問ばかりだ。そう、つまりこちら側(雄英)を悪者に仕立て上げるような。

「あ～ら、雄英完璧に悪者ね～」
「・・・・・・」

　ニヤニヤしながら言う女は無視し、私は流れる映像を見る。一人の記者が爆豪くんについて話している。暴言連発の態度を見ての拉致。そして敵のスカウトにのってしまったらどうするのか。攻撃的でストレスをかけるような質問。腹立つやつ。でもそこは大人の相澤先生。

『誰よりもトップヒーローを求め、もがいている。あれを見て“隙”ととらえたのなら、敵は浅はかであると私は考えております』

　相澤先生・・・・。
　と、見ていた映像が消える。

「つまらないわ、こんな会見」
「そうかい？私は見ていて面白いよ」
「変な趣味ね」

　女こと、マデリンと体にいくつものチューブがつながった黒スーツがこちらを見る。

「やぁ、目が覚めてよかったよ。紅が少しやり過ぎたみたいでね。どうだい気分は？」
「えぇ、この上ない最悪よ。どうもありがとう、とでも言うべきかしら」

　オール・フォー・ワン

　と名前を言えば、彼が笑いだず。