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「ほら、Aもなにか言ったら(小声)」
「え、なんで？(小声)」
「いいから」
「えー、・・・・。有希さんもこう言ってることだし、どうかな？」
「ちなみに今日は焼肉よ」
「えっ！？マジか！」
「あんたが持ってる木箱、中身全部肉よ」
「心して運びます」
「うち、二人家族なんだけど量が多くてね。君みたいな食べ盛りに食べてもらえると助かるの」
「・・・・・・」
「プロヒーローの生の話が聞けるわよ」
「(なんだこの豪華なお食事会の誘い。しかもなんか断りにくいじゃん！)」
結局爆豪は首を縦に振り、夕飯を共にすることになった。
「へぇ、爆豪くんはオールマイトにあこがれて」
「ウっス・・・」
「すごいわよね、彼。うちの事務所にたまに顔出すんだけど、オーラが違うわ」
「え、そっちの事務所に行くの？」
「リーダーに用事があってね。二人で何か話していると必ずといっていいほどにリーダーがオールマイトに怒鳴ってたわね」
「マジか、オールマイトに怒鳴れる相手がいたんんて」
「うちのリーダー怖い者なしだからね。職場体験はどうだった？爆豪くん」
「・・・・・・まぁまぁ」
「場所はどこいったの？」
「・・・・ベストジーニスト」
「あぁ。意外ね、あなたはもっとバトル系のところに行くと思ってたわ」
「・・・・・・」
「ジーニストさんか、・・・・あまり学べなかったって顔してるわね」
「・・・・・・」
「(ウケる)」
「あそこの事務所もいいところだと思うわ。ナンバーフォーの実力もある。このご時世、ヒーロー事務所なんていっぱいあるし、それぞれの方向性がある。そのなかで自分がコレっ！って思った事務所はなかなか見つかるもんじゃないわ。実際に行ってみて合わなかったってケースも多いんだし」
「私はプラネットに行ってよかったと思ってるよー」
「ありがと、A」
焼肉をプレートの上でひっくり返す。あ、これいける。
自分の皿に持っていって食べる。うっま・・・・。さすがスポンサーからの贈り物。
「ヒーローとは何か、なりたいヒーローのためになにをするか、そのために学校がある。学びなさい、二人共、あなたたちの学校にはなんてったってナンバーワンヒーロー“オールマイト”がいるんですもの」
「はーい！」
「頑張ってね、期末テスト。その為に・・・。はい、これ焼けてるから食べて食べて」
有希さんはどんどん爆豪と私の皿に肉を置く。ちょっ、そんなに食べれない。
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作者名：tOuka | 作成日時：2018年7月27日 11時
