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翌日、電車で１時間揺られ、やってきたのはのどかな田舎町に来た。周りを見れば建物が少なく、緑が広がる大地ばかりだった。
スマホのマップを開き、目的地まで歩く。
「いったいこのここに何があるって言うのだか・・・・！」
しばらく歩くと見晴らしのいい丘に来た。見下ろせば、きれいな野原にポツンとある屋敷。まるでおとぎ話にでてくる風景だ。
「わー、すごい。それになんだか、懐かしい気がする」
前いた故郷を思い出す。地図を見れば、目的地はあの屋敷らしい。
とりあえず、屋敷の前まで来てみた。
「すみませーん！」
チャイムもなく、ベルもないので大声をだすが、返事なし。誰もいないやつだ。
「えぇー、マジか」
ドアのとってをガチャガチャやっても開かない。鍵かかってる。
「しかし、いったいなんなのここ」
目的地はここを示しているのに、中に入れない。じゃあ私はどうしたらいいんだ。
「・・・・よし、帰ろう」
と元来た道をUターンしようとしたその時、一匹の猫が私の前に現れる。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
ね・・・・、こ？だよね？なんで尻尾が二つ・・・・・。
「い・・・・」
「？」
「いやああああああああああああ！！！！！！！」
叫んで全速力で逃げる。
「はぁはぁはぁ・・・・・」
逃げたはいいけど、ここどこだ？いやいや、あれ？なにっ！？いや、なにって絶対妖怪だ！！も〜〜〜勘弁してよ私怖いの苦手・・・・。
「・・・・・どうしたものか」
迷子です。ここホントどこ？もう、帰りたい。
どうやら森の中に逃げたようで、気づいたときにはもうここどこ？状態だ。
「も〜〜〜〜、有希さんはなにがしたかったの！？」
ガザッ
「ひぃっ！！」
背後からの音にビクッとする。そして壊れたロボットのようにゆっくり振り返れば、
「ニャー」
先ほどの猫がいた。あ、終わった・・・・。
私はそのままバタンと倒れた。
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作者名：tOuka | 作成日時：2018年7月27日 11時
