20-3 ページ30
「あとから聞いたんだけど、飯田のことも私も体育祭あとから、こいつどうした？とか思ってただけで何にも話とか聞けなくてごめん！って言っておいて！あ、あと！緑谷に保須市にいたにも関わらず助けに行けなくてごめん！って言って、あと、マジでお前これ以上怪我したらやばいと思う！けどけど、前にもそんなやついたからなんともいえない(アスタのこと)けど、マジで無茶はすんなって！あと、鬼道くんには「わかった、落ち着け」あぅ・・・・・」
とにかく言いたいことが山ほどあるのだ、今回の四人には。
「えっと、あとでそれぞれ連絡するって言っておいて！」
「お、おぅ・・・・」
「それから轟くん！」
「・・・・・」
「無事でよかった！よく頑張ったね！！」
「・・・・あぁ」
「今回の轟くんたちの行動はあんまよくないし、世間には公表されないって聞いた。それでも感謝している人はいるから！大丈夫、誇りをもって！」
「・・・・・」
「私はすごいって思ったから！んじゃ、また学校で」
「・・・・・・」
バイバイと手を振って私は病室を出た。
「・・・・・・・」
Aがいなくなった病室は静かだった。
「・・・・誇りか」
ポツリとつぶやいた轟。
「こんなところで突っ立って、どうした轟？」
診察から戻った鬼道がボーっとしている轟に声をかける。
「・・・・・・」
「轟？」
「あ、・・・いや。なんでもねぇ・・・・。さっき望月が来た」
「あぁ、来ると連絡があったが、アイツはどこに行った？」
「多分、帰った。なんか急いでいたっぽいし」
「そうか」
「あとで連絡するって言ってた」
「あぁ。・・・・・どうしたんだ、さっきから手を見つめて」
「いや・・・・・」
轟は先ほどAが握っていた手を見て、Aに言われたことを思い出していた。
「(誇りに思え、か)」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 54人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：tOuka | 作成日時：2018年7月27日 11時
