転転生！3【僕のヒーローアカデミア】 (ページ24)

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「個性がわかったところでどうにもなんないけど」
「鬼道の個性で二人を浮かし、さっさと撤退してぇところだけど」
「氷も炎もよけられる反応速度だ。プロが来るまで近接を避けつつ粘るのが最善だ」
「うん・・・・。轟くんと鬼道くんは血を流し過ぎている。僕が奴の気をひくから後方支援を」
「そうとうアブねぇはしだが」
「やるぞ。轟、緑谷」
「あぁ」
「三対一か、甘くはないな」

　緑谷が飛び出し、ステインと戦う。轟は氷と炎で後方支援。鬼道は炎の起動を操り攻撃。

「・・・・・やめてくれ」

　飯田のかすかな声が轟と鬼道の耳に入る。

「やめて欲しけりゃ立てっ！！！」

　緑谷が少し切られ、動きを奪われる。ステインは次に轟を狙って来た。

「(俺がお前に言える一言)なりてぇもんちゃんと見ろっ！！！」

　轟が飯田に向かって叫ぶ。

「飯田、お前が数日前から少し可笑しかったのはお前の兄があいつにやれたからだろう」
「・・・・」

　鬼道が飯田の元まで下がる。

「おそらく、保須市のヒーロー事務所を選べばヒーロー殺しに復讐できるとでも考えたんだろう。だが、それは間違いだ。私利私欲の為に敵を倒す。それは本当にヒーローがやるべきことではない。お前が憧れたインゲニウムはそんなことするようなヒーローには見えなかったぞ」
「・・・・・・・」
「・・・・・お前にできることを言おう。俺たちを助けるんだ。そのために立て、動きは俺がフォローする」

　飯田はゆっくりと立ち上がる。

「行くぞ・・・」
「あぁ・・・・」