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「轟くん、鬼道くん！アイツに血を見せちゃダメだ！多分、血の経口摂取で相手の自由を奪う。みんなやられた！」
「血を吸って自由を奪う。それで刃物ということか」
「俺たちなら距離を保ったまま・・・」
「よけろ轟！」
鬼道が叫んだが、少し遅く轟の頬にナイフがかすった。
「いい友人を持ったじゃないか、インゲニウム！」
ステインが轟に向かってナイフを振るう。それを氷でガードする。ステインの目線が上を向いたので、轟たちも上を向くと、轟めがけて刀が落ちてくる。すかさず鬼道が刀を念動力で轟から刀を離していた時、ステインが轟の血を採ろうと舌を伸ばすが、左の炎で危機一髪回避。
「あっぶねぇ！」
「大丈夫か、轟！」
「あぁ(つえぇ)」
それから轟は氷と炎で、鬼道はステインが飛ばしたナイフで遠距離から攻撃をする。
「なぜ、三人共。・・・なぜだ？・・・やめてくれよ！・・・兄さんの名を継いだんだ。僕がやらなきゃ、・・・そいつは僕がやらなきゃ・・・・！」
「継いだのか、それはおかしいな」
「俺が見たことあるインゲニウムはそんな顔じゃなかったけどな」
「・・・な」
「オマエんちも裏じゃいろいろあるんだな」
ステインは氷を切りつける。
「己より素早い相手に対し、自ら視界を遮る。愚策だ」
「そりゃどうかな！・・・ぐっ」
「轟！・・・う゛」
轟の左腕に二本、鬼道の右肩に一本ナイフが刺さる。
「お前も、いい！」
ステインは轟の隣にいるノーマルヒーロー向かって刀を下ろすが、緑谷がステインの服をつかみ、遠ざける。
「緑谷！」
「なんか普通に動けるようになった！」
「時間制限かっ！」
「いや、あの子が一番後にやられたはず。俺はまだ動けねぇ」
ノーマルヒーローがそう言う。ステインに殴られ、地面に落ちる緑谷。
「緑谷、下がれ！」
緑谷が離れたタイミングで氷結をする轟。緑谷は素早く、鬼道たちのもとへ移動する。
「血を採りえて動きを奪う。僕だけ先にとけたってことは」
「考えられるのは３パターンだ。人数が多ければ効果が薄くなる。血の摂取量によって効果時間が変化。血液型によって効果に差異が生じる」
鬼道の考えでノーマルヒーローがB型、飯田A型、緑谷がO型と分かった。
「血液型、正解だ」
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作者名：tOuka | 作成日時：2018年7月27日 11時
