18-1 職場体験 ページ15
職場体験当日、私たちは駅に来ていた。
「コスチューム持ったな？本来ならば、着用禁止の身だ。落としたりすんなよ」
「「はーい」」
「伸ばすな。はい、だ。芦戸、望月」
「「はい」」
「くれぐれも体験先に失礼のないように。じゃあ行け」
解散し、私は新幹線に乗る。
「窓側ゲットー」
ラッキーと思い、座る。とりあえず、手帳を取り出そうと鞄を開けた時だった。
ドサッと隣に思いっきり座る音がし、ビクッとする。隣をみれば、
「え、爆豪！？」
「あぁん？なんだブス」
「ブ、ブス・・・・」
ガーンとショックを受ける。自分の容姿には少し自信はあったが、ここまで面とブスっていわれるとショックだ。
「私って、ブスなのか・・・」
「・・・・チッ」
「し、舌打ち・・・・。ほんとなんだお前っ！」
「うっせ！黙れやっ！！」
「ちょっ！ここ新幹線だからっ！」
「チッ！！！」
「えー・・・・」
誰か、爆豪の取扱説明書ください。それを見ても扱えるか不安だけど。
新幹線が出発し、私は外をひたすら眺める。きれーだなー。あ、敵とヒーローが戦ってる。すげぇ。
「・・・・・おい」
「写真撮って緑谷に送ろー」
「聞けやっ！」
「えっ？」
パシャッ
「・・・・・」
「・・・・・」
振り向いた瞬間にパシャッと一枚。見てみれば目つきの悪い爆豪・・・、これは。
「緑谷に送ろー」
「ふざけんな！なに勝手に撮ってるんだ、消せ！！あと絶対にデクには送んな！！」
「ツッコミすご・・・・」
それでなにー？と外の写真を撮りながら聞く。あー、この距離じゃ無理か。
「・・・・あの半分野郎となに話した」
「え？半分野郎って誰？あ、轟くん？」
「なに話したって聞いてんだ」
「う〜〜〜ん、特に・・・。職場体験のこととか、身内の話とか」
「あぁ？なんだ身内って」
「身内は身内だよ、家族の話とか・・・・。なんで爆豪そんなこと聞くの？」
「・・・・なんだっていいだろ」
「えー、・・・・」
轟とAの仲が気になってる爆豪でした。
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作者名：tOuka | 作成日時：2018年7月27日 11時
