8.でも、なんだかんだで俺はお前が一番好きで。 ページ8
「はぁっ…はぁっ…」
もう、どこを走ったのかもわからない。
さすがに疲れて、立ち止まる。
「げほっ…はっ…うっ…〜っ…」
呼吸もまだ整わないうちに
あふれる涙。
「ぅっ…あっ…」
信じてたのに。
どれだけ冷たくされても、
貴方だけは信じてた。
しゃがみ込んで泣き崩れる私。
今だけは、周りの人に変な人だと思われていい。
だから…
今だけ、泣かせてください。
その時。
がばっと、後ろから抱きしめられた。
「え…」
『はぁ…はぁ…っやっと見つけた…』
耳元で荒い息を繰り返しながら
聞こえる声は、紛れもなく涼介くんの声で。
「やっ…離して…」
『離さねぇ。』
「離してよ!!」
『離さねぇって言ってんだろ!!』
どうにか逃げようとすればするほど
強まっていく腕の力。
「何でよ…嫌いなら離してよ…っ!?」
だめだ、どう頑張っても泣けてくる。
『だから…っあぁ〜もう!!!』
「えっ…?」
いきなり大声を出したかと思えば、
腕を離して私の正面にまわってきた涼介くん。
『聞くなら最後まで聞いてから出てけよ…』
「…最後?」
9.お前が言うなら、もう少し素直になるから。→←7.だから、泣かせることもあると思う。
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はな - ドSな山田君ヤバいです!これからもがんばってください!! (2016年3月22日 22時) (レス) id: 62d1d98ca0 (このIDを非表示/違反報告)
大ちゃん♪ - なんか、こんな彼氏がいたら毎日ニヤニヤしてそうです♪それくらい面白いし、いい話です。大ちゃんver.も書いてください!まってます! (2016年3月15日 22時) (レス) id: 3ee237103e (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - すごく面白かったです!もしよければ有岡くんver.も書いていただけないでしょうか?お願いします! (2016年3月12日 21時) (レス) id: 99658e1019 (このIDを非表示/違反報告)
杏菜 - 面白すぎてヤバいです!!これからも頑張って下さい^^ (2016年3月12日 17時) (レス) id: bc010aeac8 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃちゃん - おもしろいです!!!!!更新楽しみにしています (2016年3月11日 22時) (レス) id: 8af81d0770 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:◆萩森奈々未◆ | 作成日時:2016年3月11日 18時