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悪いと思いつつも、あの日のトントンを思い出してプッと吹き出す。確かにあの時はトントンに何かしてしまったのかな…と一人焦っていたけど蓋を開けてみればただただ意地けてただけで。
そうか、もうあれから一ヶ月経つのか
「ほわいとでー、か。私も皆さんにお返しした方がいいですかね？」
sn「いや〜気持ちだけで嬉しいで。貰ったヤツら全員にお返しって大変やろ。金銭的にもキツいと思うし変に気を使わんでええよ」
rbr「こうやって一緒に飲んでくれるだけで俺らは満足やで」
ht「……うーん、」
私の言葉に雑面越しからでも分かるほど嬉しそうに遠慮の言葉をかけるペ神先輩とロボロ先輩。だが、ひとらん先輩は何か考え事をしながら腕を組んだ。
そんな彼へ、おや…？と不思議そうに首を捻るペ神先輩とロボロ先輩。
rbr「なんやひとらん、欲しいんかAから。そんな飢えとるんかお前」
ht「勘違いしないでくれる？俺そんなロボロみてぇに女に飢えて拗らせてないから」
rbr「お前表出ろや。その眼鏡カチ割ったるわ」
sn「はーいはいロボロさん落ち着いて〜。……で、ひとらん？何そんな気にしとるん？」
変にニヤニヤと突っかかって自爆したロボロ先輩を押さえつけながら、ペ神さんは先を促した。
ht「いや、俺らは別にいいけどさ……トントンにはお返ししてあげたら？」
「えっ？トントン？」
ht「あのバレンタインを嫌ってたトントンが頑張ってAにチョコを贈ったんだぜ？それにAとトントンって物凄い久しぶりの再会だったんだろ？トントンから感謝の気持ちを貰ったんなら、それにちゃんと応えないと。人との“縁”は大切にしてなんぼだよ」
な？、と笑いながら優しく頭を撫でてくれたひとらん先輩。
──人との、縁。
ひとらん先輩は何かと“縁”を大切にする人だ。故郷を焼かれても、顔に一生残る傷を負っても、それもグルッペン総統たちと出会うための大切な縁。
そして、もう会えないと思っていたトントンとまたこうやって昔のように笑い合えるのも──縁。
ht「感謝って、機会がないと中々言えないからね。あやかれるもんにはあやかっとけ」
sn「ふふ、せやなぁ。そう考えたらそうやなぁ」
rbr「…まぁ、俺たち軍人やし。いつポックリ逝くか分からんからなぁ。ひとらんの言う通り、機会がないと中々言えるもんちゃうし、トントンにお返しあげてみたらどうや？」
そう言って背中を優しく押してくれた彼らの言葉に、私はゆっくりと首を縦に振った。
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蛇狐(プロフ) - すみれいんさん» そう言っていただけて嬉しいです！まだまだ彼らの辿り着くべき未来への道のりは途方もなく長いものですが、最後まで見守っていただけたら幸いです(*^^*) (2021年3月9日 23時) (
レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 蛇狐さん» 126話では心がキュゥってなりました。そうだよね、そうやんねって身を捩りながら一緒に喜びました！ (2021年3月5日 19時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - すみれいんさん» ありがとうございます！無邪気に喜ぶtnを意識したのでそう言っていただき私もニッコリしました^^* (2021年3月5日 3時) (レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - tnが嬉しそうでこちらもにっこりしてしまいます。ありがとうございます！ (2021年3月2日 22時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - にら。さん» ありがとうございます！今のところTwitter垢はここで公開するつもりは無いのです…気が向いたらIDを出すかもしれませんが、もし夢垢があるのならば回覧板が回ってくるかもしれませんのでもしご縁がありましたらその時にでもよろしくお願いします。 (2020年12月29日 16時) (レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛇狐
| 作成日時：2020年12月11日 16時
