【番外編】Happy Valentine！ ページ30
※本編ifの世界線。
Aさんが我々国に来て初めて迎えるバレンタイン。all tn視点。
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──
2月14日。
所謂バレンタインデー。
男性が家族や恋人など大切な人に日頃の感謝を込めてチョコや物を贈る祝いの日。元は女神ユーノーの祝日とされていたようだが、長い時を経てこのような形に変化したとかなんとか。しらんけど。
ひとらんらん、ロボロやぺ神の故郷ではここらの国とは違い女性が男性へチョコを送るらしく、バレンタインデーの派生としてホワイトデーなんてものもあるそうだ。
生憎、チョコを渡すような相手もいなければ渡されるとしても部下からの感謝のチョコか幹部らの戯れで作られたチョコのお裾分け。あとはグルッペンから城の皆へ配られる、ちょっとした豪華なチョコ。
国全体が甘い雰囲気に包まれどことなく居心地が悪くなる季節でもあるのだが、そんな甘い予定なんて無い俺には関係ない。
毎年、そう思って過ごしてきた。
しかし今年は違う。
今年は──Aが、いる。
「──ん…と……トントン！聞いてる？」
tn「う、ぇ！？」
「もう、話聞いてなかったでしょ」
そう言って、ベッドに腰をかけた俺の足元でプリプリと怒るのは、俺とお揃いの赤い瞳に薄茶の猫っ毛の髪を一つに緩く結んでいる、俺の大切な幼馴染であり専属技師であるA。
ぼんやりしていた俺はムスッと膨れた彼女の頬をムニュッと潰しながら慌てて口を開いた。
tn「す、すまん…なんの話やっけ？」
「義足の締まり大丈夫？って話」
tn「あぁ、それなら大丈夫やで。今日も完璧や。ありがとうな、A」
「ふふ、どういたしまして」
膝上から足先まで伸びる銀の義足を軽く叩きながら笑うと、朝のメンテナンスを終えた彼女は太腿まで捲りあがった俺のズボンをクルクルと元に戻してくれた。
何の変哲もない、いつも通りの朝。
いつものように朝イチにAの部屋に訪れ、いつものように義足をメンテナンスしてもらい、いつものように軽く会話を楽しむ。
だが、今日はバレンタイン。
いつも通りを装いつつ、俺は軍服の中に仕込んでいるチョコを渡すタイミングを伺っていた。
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蛇狐(プロフ) - すみれいんさん» そう言っていただけて嬉しいです！まだまだ彼らの辿り着くべき未来への道のりは途方もなく長いものですが、最後まで見守っていただけたら幸いです(*^^*) (2021年3月9日 23時) (
レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 蛇狐さん» 126話では心がキュゥってなりました。そうだよね、そうやんねって身を捩りながら一緒に喜びました！ (2021年3月5日 19時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - すみれいんさん» ありがとうございます！無邪気に喜ぶtnを意識したのでそう言っていただき私もニッコリしました^^* (2021年3月5日 3時) (レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - tnが嬉しそうでこちらもにっこりしてしまいます。ありがとうございます！ (2021年3月2日 22時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - にら。さん» ありがとうございます！今のところTwitter垢はここで公開するつもりは無いのです…気が向いたらIDを出すかもしれませんが、もし夢垢があるのならば回覧板が回ってくるかもしれませんのでもしご縁がありましたらその時にでもよろしくお願いします。 (2020年12月29日 16時) (レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛇狐
| 作成日時：2020年12月11日 16時
