episode74 ページ27
rb「嫌ってる相手にひたすら構われるなんてそんなん溝深まって当たり前やん。別に仕事に支障がないならそのままでええんやない？余計に構って関係拗れるよりさっぱりしてええやん」
ht「ロボロ……お前機械弄りすぎて頭の中まで機械になったんじゃねぇの？効率厨にも程があるでしょ」
rb「？なんや、俺は事実を言ったまでやで」
ひとらんさんのツッコミにあっけらかんとした口調で首を捻るロボロさん。確かにロボロさんが言っていることは的を射抜いている。だけど──
「私にとって、初めて持つ部下なので…嫌われてもいいから…もっと大事にしたい…」
うん、そうだ。大事にしたいんだ私は。
嫌われるのはしょうがない。それを踏まえた上でちゃんと彼を大事にしたい。でも、分からない、分からないんだ。
「本当に今まで蹴落とし蹴落とされるのが当たり前の世界で、自分以外に目を向ける余裕なんてなくて…」
ht「まあ俺も初めて部下を待った時は本当に緊張したしなー…少しずつでいいと思うよ。俺の時も本当に衝突ばっかだったし」
くく、と喉を鳴らして懐かしそうに笑うひとらんさん。そんな彼が部下と衝突？全然想像できない。
黙って首を捻る私を見た三人は苦笑し、三者三様の反応をしながら酒を煽った。そして、照れくさそうに頬を掻きながらぺ神さんがボソボソと言葉を紡ぎ、それに続き他二人も恥ずかしそうに話し始めた。
si「あー俺らってさ、同じ国の出身なんやけど、本当にここと文化とか人との関わりとかそういうのが違いすぎて最初は中々アイツら……部下もそうだけどグルッペン達とも気が合わなかったんよ」
rb「俺とぺ神は同じ部族というか……顔見知りやったからまだ心に余裕もてたんだけど、ひとらんは本当に一人だったから溜め込んじゃってさ」
ht「まあ、あん時は色々荒れてたんだよね……俺。学もなかったから言葉を覚えるのも本当に苦労したし……本当に黒歴史」
ほんのりと耳を赤く染めながら恥ずかしそうにマスクを弄って当時の思い出を語るひとらんさん。なるほどな……だからちょっと訛りとか発音に微妙な違和感を感じるのか。
いつもピッチリと軍服を着こなし、部下から尊敬の眼差しを向けられる彼にもそんな過去があったのか。
「大変……だったんですね」
ht「まあ今となってじゃいい経験だったよ。思い出すと恥ずかしいけど、ちゃんと今の役にたってる」
「な？」とひとらんさんは二人に笑いかけ、二人は満足そうに頷いた。
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蛇狐(プロフ) - #ゆー@金欠民族さん» ありがとうございます！自分のペースで頑張っていきます！ (2020年12月11日 16時) (
レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
#ゆー@金欠民族 - 後編決定おめでとうございます！！ばちくそにおもろいです！！ ゆっくり、ゆっくりでいいんで続き待ってます！！ これからも頑張ってください！！ (2020年12月10日 20時) (レス) id: 3046ae6781 (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - 妖々 梅雨里さん» 仕事の都合上、更新するペースはまちまちになってしまうと思いますが、頑張ります！ (2020年9月12日 21時) (レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
妖々 梅雨里 - 更新ゆっくりと頑張ってくださいね〜無理をしたらちょっと……ね〜。 (2020年9月12日 12時) (レス) id: f5b2ce54f6 (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - アズライト@pitterさん» ありがとうございます！これからもビシバシと物語を進めていきます！ (2020年8月20日 0時) (レス) id: a06b5d42fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛇狐
| 作成日時：2020年8月19日 8時
