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sha「さ〜て、二投目……スパルタ特訓いくぞ大先生！！」
ut「ぎゃあああ！！！」
ギュルルルと風を巻き込んだえげつない音を上げながら、ウツ君へ向かって突き進むボール。
きたる悲惨な現場に備えて目を顔で覆っていると、パシィッと軽い音が響いた。
恐る恐る指を開いてその間から様子を確認すると、ゾム君が器用に尻尾をボールに絡め、キャッチ(？)していた。
ut「ゾム！！」
sha「ﾁｯ」
zm「獲ったぞ大先生ー！！全部お前に渡せばええんやな！！ほらよ受け取れェ！」
フーン！とドヤ顔を決めるゾム君に涙を浮かべながら笑顔を見せるウツ君。そんな彼に、ぺっ、とゾム君はボールを渡した。
──ボール？
ut「お前……本当は優しい子やねんな…！」
ジジジ
そんな不吉な音が聞こえると同時に鼓膜を震わす爆発音と轟音が辺りを包み込んだ。
パラパラと落ちてくる土や煙に目を丸くして呆然とすると、ゾム君のヒャヒャヒャヒャという愉快な笑い声が聞こえてきた。
──こ、これが……処刑玉砲…
tn「ちゃうからねAちゃん！ルール違反やからねコレ！」
zm「普通のボールじゃおもんないからすり替えといたわ」
sha「絶対やると思ったわ……」
そんなやり取りをしていると、辺りを包み込んでいた煙が晴れてボロボロのこんがりと焼きあがったウツ君が現れた。
「こ……こんなはずでは…」と掠れた声で呟くウツ君に私は手を合わせて合掌した。南無南無……。
そんな事をして目を瞑っていると、ふいに、ぷにゅ、と頬に何かを押し付けられた。
zm「な、次はAも一緒に遊ぼ！」
『へ？』
tn「これ、やめんか」
zm「えー」
尻尾をダラりと下げて頬を膨らますゾム君に、トントン君は人差し指をバッテンにして首を振る。
なんか…弟を諭す兄のような……そんな微笑ましい光景に思わず「ふふ」と声が漏れてしまった。
そんな私たちを一瞥したシャオロン君は何を思ったかニッコニコの笑顔でウツ君に近づき、ポンポンと肩を叩いた。
sha「まあまあ…無理して不慣れなことせんでもええやん」
ut「シャオちゃん……」
sha「俺はたとえ大先生が『1』でも大好きやで☆」
ut「うえええん嫌いだああ！！」
overkillを見事に効めこんだシャオロン君は、泣き去るウツ君を見てニヤリと笑った。
tn「ワッルイ顔して…」
『ウツ君…大丈夫かな…』
泣き去るウツ君の小さくなる背中を見ながら心配しているとシャオロン君は、ふっ、と笑った。
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蛇狐(プロフ) - 椿さん» ご指摘ありがとうございます！予測変換で表記がおかしくなってしまったのかもしれないです。教えてくださりありがとうございます！ (2021年1月3日 19時) (
レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - 悪魔周期じゃなくて悪周期じゃありませんでしたっけ (2021年1月3日 18時) (レス) id: 37e6844d54 (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - もえさん» ほんとだ！ご指摘ありがとうございます！！ (2021年1月3日 8時) (レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - 122の「たまに学校におる若い教師」がshaではなくrdになってます！(小声) (2021年1月1日 9時) (レス) id: 9b854a058e (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - sakuyo1122さん» 初めまして、コメントありがとうございます！頑張ります！ (2020年12月8日 1時) (レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛇狐
| 作成日時：2020年8月13日 17時
