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ゆさゆさと揺れる体と脳みそ。胃の中のものがぐるぐると気持ち悪い感覚で、ふっ、と目が覚めた。どうやら私はいつの間にか気を失っていたようで、目に映る景色が屋内から屋外に変わっていた。
初めて見る景色に、ゆっくりと自身の体を抱える男へ目を移すと、今までにないくらいに目を輝かせていた。
『ラッダァ、降ろして』
rd｢あ！Aちゃん、起きたんだ。おはよ｣
『おはよう……じゃなくて、降ろしてよ。というかここどこ？』
ゆったりとした歩みで険しい山肌を歩いていくラッダァに疑問を投げかけると彼はニコッと笑って黙った。今にわかるから、とでも言いたげな表情に軽くため息を吐き出したところで、私は、ざく、ざく、と聞こえる足音がひとつでは無いことに気がついた。
もしかして。
そう思って首を捻って後ろに顔を向けると、げんなりと顔を青く染めたシャオロン君とゾム君が。
結局この男に彼らも捕まってしまったのか……
心の中で手を合わせて彼らに同情する。にしても一体ラッダァはどこへ向かってるんだろう。
申し訳程度に整備された草木が一切ないゴツゴツした山道を登ること約10分。なにやら色々な音が聞こえてきたと思ったら、一気に視界が開け、不思議な(危険な)アスレチック場があらわれた。
rd｢さぁ着いたぞ〜、ここがアスレチック師団のフィールドだ｣
zm｢おおおおお！？｣
ここが、ラッダァが受け持つアスレチック師団のフィールド。
落ちたら奈落の底へと落ちてしまう飛び石、矢が飛んでくる橋、降り注ぐ巨大鉄球、散りばめられた梯子。
『き、危険だ……』
zm｢なんやこれスゲ〜〜！！楽しそ〜〜！！｣
rd｢お前ならそう言ってくれると思ってたぜ｣
『え、えぇ〜』
尻尾をぶんぶんぶんぶん激しく動かし興奮気味に柵から身を乗り出してフィールドを見つめるゾム君。まずい…まずいぞ、
rd｢俺はアスレチック師団の顧問としてゾム、お前の才能を見込んでスカウトしに来たのだ｣
先程のおちゃらけた様子とは打って変わり、めらめらと闘志の炎を瞳に宿して腕を組むラッダァに、私たち三人はゴクリと唾を飲み込んだ。
zm｢……さっきとキャラ違いますやん｣
sha｢最初から普通に勧誘してくださいよ｣
rd｢だってゾムが俺の顔見ただけで逃げるからさぁ…必死よこっちわ｣
zm｢だって怖いし…A逃げろ言うし…｣
sha｢せめて血は拭って｣
『逃げて当たり前』
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蛇狐(プロフ) - 椿さん» ご指摘ありがとうございます！予測変換で表記がおかしくなってしまったのかもしれないです。教えてくださりありがとうございます！ (2021年1月3日 19時) (
レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - 悪魔周期じゃなくて悪周期じゃありませんでしたっけ (2021年1月3日 18時) (レス) id: 37e6844d54 (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - もえさん» ほんとだ！ご指摘ありがとうございます！！ (2021年1月3日 8時) (レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - 122の「たまに学校におる若い教師」がshaではなくrdになってます！(小声) (2021年1月1日 9時) (レス) id: 9b854a058e (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - sakuyo1122さん» 初めまして、コメントありがとうございます！頑張ります！ (2020年12月8日 1時) (レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛇狐
| 作成日時：2020年8月13日 17時
