123 sha ページ47
sha｢生徒を襲うなんて話は聞いたことない…もしかして悪周期のせいで…｣
そう言って俺とゾムで、ちらり、と後ろを振り返る。
虚ろな目でこちらを見つめ、おどろおどろしい雰囲気を醸し出すラッダァを目にし、俺たちは、ぶるり、と身震いした。
zm｢怖ェ〜〜〜〜〜！！｣
sha｢絶対そうや！あの形相は悪周期以外ありえへん！！｣
zm｢ど、どどど、どっか隠れる場所……！｣
sha｢せや！この先の談話室に──｣
隠れられるデカいタンスが…！
バタン。
俺たち2人が入ってもそこそこ余裕のある大きなタンスに身を隠す。ぜーはー、と息の荒い呼吸をなんとか整えて、俺は同じく隣で深く呼吸をするゾムへと話しかけた。
sha｢は〜〜〜〜〜……なんとか撒けた……｣
zm｢なんでオレたちがこんな目に……というかマジで助かったぜシャオロン…！ナイスゥ！｣
sha｢何言っとんねん。いっつも俺の方が助けられてばっかやろが。それだとお前ばっか目立って腹立つねん。たまには俺に助けられろや｣
zm｢シャオロン……！オレ…今までずっと一人ぼっちやったけど……｣
涙を流しながら、じ〜ん、と感動に打ちひしがれてる目の前の悪魔の声に紛れて、小さな床が軋む音が聞こえた。はっ、と顔を上げると、その音が段々とこちらに近づいていることが分かる。
zm｢お前とクラスメートになれてホンマ、良かｯ………もごっ！？、｣
sha｢しっ！！喋んな！｣
俺は反射でゾムの口を手で塞ぎ、顔を真っ青にしながら忠告すると、ゾムは察したのかピクっと動きを止めた。
──カッ、カッ、コツ、カッ、コツ、コツ、
小さかった足音が、段々と大きくなり、そして談話室の扉がギィィと音を立てて開いたのを暗いタンスの中で感じ取り、俺とゾムは息を止めて震えた。
タンスの扉の僅かに開いた隙間から、部屋を見渡すラッダァの姿が見える。
お願いだ、気づかないでくれ。
そんな思いが通じたのか、ラッダァは、ふっ、と視界から消えて足音が遠ざかっていくのを感じ、俺たちはホッと息を吐き出した。
sha｢よかっ……｣
.
rd｢み〜つけたァ｣
｢｢ぎゃあああああ──ッ！！｣｣
突然視界に映りこんだラッダァ。タンスの隙間に手を滑り込ませ、隣のゾムの肩を鷲掴みにすると、ラッダァは不気味に笑い口をニンマリと歪め…そして──
rd｢見つけたぞゾム〜。いい加減観念して…アスレチック師団に入ろう！｣
｢………………え？？｣
思ってたんと、違う。
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蛇狐(プロフ) - 椿さん» ご指摘ありがとうございます！予測変換で表記がおかしくなってしまったのかもしれないです。教えてくださりありがとうございます！ (2021年1月3日 19時) (
レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - 悪魔周期じゃなくて悪周期じゃありませんでしたっけ (2021年1月3日 18時) (レス) id: 37e6844d54 (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - もえさん» ほんとだ！ご指摘ありがとうございます！！ (2021年1月3日 8時) (レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - 122の「たまに学校におる若い教師」がshaではなくrdになってます！(小声) (2021年1月1日 9時) (レス) id: 9b854a058e (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - sakuyo1122さん» 初めまして、コメントありがとうございます！頑張ります！ (2020年12月8日 1時) (レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛇狐
| 作成日時：2020年8月13日 17時
