102 rd ページ25
突然の浮遊感。
そして圧迫感。
体にムニッと食い込む紐にウッと顔を顰めながら自分の状況を確認すると、なんと売店員カムカムの網の中。何故か俺とトンはカムカムに捕らわれてしまっていた。
ﾌﾟｷﾞｰ、ﾌﾟｷﾞｰとパニックを起こして暴れまくるトンに踏みつけられながら俺はなんとかカムカムへの説得に試みる。
rd「おいカムカム！俺だよ、らっだぁだ！」
ｶﾑ「らっだぁ……？誰だっけ、」
rd「お前絶対分かってやってるだろッ！！」
豚の丸焼き、悪くない。なんて恐ろしい言葉を呟きながらノシノシと歩き出したカムカムに、トンのパニックも最高潮に。
rd「わー！泣くな泣くな！大丈夫だから！」
ぽろぽろと泣き出してしまったトン。そんな彼の頭をペチペチ叩きながら声をかけていると、ばこッという衝撃と共に体は網の外へ。
ｶﾙ「全く……！！世話がかかるッ！全力で飛べ！！」
rd「先輩ッ！！」
駆けつけてくれたカルエゴ先輩の捨て身のタックルで事なきをえた俺たち。しかし、カムカムは逃げた俺たちに気づき、網を振り回しながら追いかけてきた。
俺と先輩の二人でトンの尻尾を引っ付かみ全速力で飛ぶ。
ゼェハァと息を荒らげながら必死に逃げていると──
「見てアレ！」
へ？
「やだかわいい〜〜〜♡」
ｶﾙ「グワーッ何をする貴様ら！」
何故か女子集団に捕まり全身を撫でくり回される。女の子の手が全身を這い回るというなんとも官能的な状況なのだが、流石にちょっと目が回る。
やっとの思いで彼女たちの手から逃れた俺たちは必死に廊下を転げ回り、先を急ぐ。
「オッ活きのいい食材！」
「捕らえようぜ！」
「何アレ珍獣！？」
「かわいー！」
「すげー」
なんでだろう。行く先々で出会う悪魔たちが俺たちを捕まえようと次々と追いかけてくる。本当になんで？
ドドドドドッ！と追いかけてくる大勢の生徒や職員たちに肝を縮めながら冷や汗を流す。
ｶﾙ「忌々しい！こいつらが一緒だと…私一人の時よりも更に…目立って……！！」
rd「いやカルエゴ先輩のせいでもあるでしょ！」
�邸�ﾌﾟｷﾞｰ！！」
あー、もう！誰でもいいから助けてくれぇ！！
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蛇狐(プロフ) - 椿さん» ご指摘ありがとうございます！予測変換で表記がおかしくなってしまったのかもしれないです。教えてくださりありがとうございます！ (2021年1月3日 19時) (
レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - 悪魔周期じゃなくて悪周期じゃありませんでしたっけ (2021年1月3日 18時) (レス) id: 37e6844d54 (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - もえさん» ほんとだ！ご指摘ありがとうございます！！ (2021年1月3日 8時) (レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - 122の「たまに学校におる若い教師」がshaではなくrdになってます！(小声) (2021年1月1日 9時) (レス) id: 9b854a058e (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - sakuyo1122さん» 初めまして、コメントありがとうございます！頑張ります！ (2020年12月8日 1時) (レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛇狐
| 作成日時：2020年8月13日 17時
