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『す、凄い……』
�邸�ﾌﾟｷﾞｰ…」
鬼神の如き力を発揮し、どす黒いオーラを纏って次々とAチームを外野送りにするトントン君。スパパーンと一回で三人をまとめてアウトにする彼に「おぉ」と声が漏れる。
痛々しく頬を腫らした彼が愛する使い魔も、活躍するご主人をキラキラとした眼で見つめる。
ぶっくりと赤く腫れてしまった頬っぺたを少し撫でると、何するんだ！と言わんばかりにﾌﾟｷﾞﾌﾟｷﾞ怒られてしまった。
『ごめんごめん。確か先生から救急箱預かってるから軽く応急処置しよっか』
�邸�ﾌﾟ、ﾌﾟｷﾞｰ？」
『痛くしないから安心して……多分』
�邸�ﾌﾟｷﾞ！？」
冗談のつもりで言ったのだが、すごく間に受けてしまったトン君は顔面蒼白でガクガクと小刻みに震える。いや本当にごめんって。
抗議するようにスカートの裾を引っ張る彼に謝りながら消毒と湿布を用意する。ひんやりするよー、と声をかけてシュッシュッと消毒をかている時に、ふと入間君との会話が頭を過った。
飛行試験のあの日、入間君から聞いた“アレ”がもし本当なら──
『トン君、今からの事はトントン君たちに絶対に内緒にしてね、』
�邸�ﾌﾟ？」
首を捻りつつも頷いた彼の頭を優しく撫で、私は指の腹をプツリと噛み切った。途端、流れ出てくる赤い液。私の行動に目をまん丸にして驚くトン君に「ごめんね、」と言葉をかけ、血で濡れる指を彼の患部にぬるりと触れた。
ぴとり、と指が触れると、それに合わせるように指から流れる血液がトン君の傷に吸い込まれ、みるみるうちに彼の傷は綺麗さっぱり無くなった。
�邸�ﾌﾟｷﾞ！？ﾌﾟｷﾞｷﾞ！」
『あ！待って待って、頬っぺたに着いた血を拭くから暴れないで！』
綺麗に治った頬っぺたに驚き嬉しそうに飛び回るトン君を呼び止め、頬にべっとりと着いた血をハンカチで拭ってやる。「ﾌﾟｷﾞﾌﾟｷﾞ！」とお礼を言うように擦り寄る彼を撫で、自身の傷の手当をする。
『トン君もいきなり治ったら怪しまれちゃうから一応湿布貼るね』
�邸�ﾌﾟ！」
『いい子だな〜』
大人しく頬っぺたを突き出す賢い使い魔に、ゆるゆると頬を緩める。うーん、うちの使い魔と交換したい。
はい出来た、と彼のお尻を叩くと嬉しそうに私の周りを飛び回った。元気になった彼のお鼻をツンとつついて気を直してコートへと私は目を向けた。
『あれ？』
なんと、Bチームはウツ君を残してあと一人となってしまったのだった。
「「負けた〜！」」
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蛇狐(プロフ) - 椿さん» ご指摘ありがとうございます！予測変換で表記がおかしくなってしまったのかもしれないです。教えてくださりありがとうございます！ (2021年1月3日 19時) (
レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - 悪魔周期じゃなくて悪周期じゃありませんでしたっけ (2021年1月3日 18時) (レス) id: 37e6844d54 (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - もえさん» ほんとだ！ご指摘ありがとうございます！！ (2021年1月3日 8時) (レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - 122の「たまに学校におる若い教師」がshaではなくrdになってます！(小声) (2021年1月1日 9時) (レス) id: 9b854a058e (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - sakuyo1122さん» 初めまして、コメントありがとうございます！頑張ります！ (2020年12月8日 1時) (レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛇狐
| 作成日時：2020年8月13日 17時
