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tn「…で？結局誰にそんなしごかれたん？」
『……オペラさんです』
あの後やってきたオペラさんの“本番で怪我をしないようにするための厳しめ指導”によってボロボロにされた私たち。
次の日、ボロボロの私を見たトントン君に案の定詰め寄られ、訳を話した。
まぁ、この怪我はボールを避けてコケた時に負った怪我なんだけどね。
tn「そっか、大変やな〜。どうする？この後特訓やらずに帰るならシャオロンたちに言っといてやろか？」
『いや、大丈夫。ここで特訓してから帰る』
tn「大丈夫か？無理したらあかんからな、ゾムやシャオロン全然手加減できひんヤツらやから」
『大丈夫だよ。トントンくんは心配性だな〜』
眉を下げて心配そうに何度も聞いてくるトントン君に思わず吹き出すと、彼は気恥しそうにそっぽを向いてしまった。
ちょっともう少しからかっちゃお。
そう思い、そっぽを向いて口を尖らす彼に手を伸ばすと、とん、と誰かの肩と当たってしまった。
『あ、ごめんなさい……って、ウツ君？どうしたの一緒に練習しないの？』
慌てて相手に謝ると、どうやらぶつかったのはウツ君だったようで「やぁ」と声をかけてきた。
手に鞄を持ち、制服を身に纏うウツ君。
いかにも帰る気満々の彼に首を傾げると、ウツ君は、ふふ、と意味深に笑った。
ut「僕は秘密の特訓があるからね」
そう言って、ばちん、とウィンクを飛ばしたウツ君はスキップをしながら教室から出ていった。
秘密の特訓…？
一人でなんかやってるのかな？
tn「なんやアイツ、やけに機嫌ええな……また誰か女にでも面倒見てもらうんか？」
『あー、なるほど。おデートですか』
tn「まあええわ、俺らも早くゾムとシャオロンのとこ行こか。あの二人を怒らすと何しでかすか分からへんし」
『そうだね、行こうか』
トントン君の両腕いっぱいに抱えられたボールを何個か取り、運ぶのを手伝うと「ありがとさん」とニコリと微笑まれた。
昨日、あんだけ私たちに頼み込んできたウツ君。アレフは嫌だとあんだけ言っていたのに昨日今日でこれとは……大丈夫なのかな。
昇級を目指す理由が最低だとしても、上を目指したいというあの思いは本物だった。
私も見習わなきゃな
そんなことをボーッと考えていたせいだろうか。
石畳の階段を降りる際、誤って足を滑らせてしまい、トントン君が咄嗟に伸ばした手をすり抜け
私は盛大に転げ落ちてしまった。
やっちゃった…
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蛇狐(プロフ) - 椿さん» ご指摘ありがとうございます！予測変換で表記がおかしくなってしまったのかもしれないです。教えてくださりありがとうございます！ (2021年1月3日 19時) (
レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
椿 - 悪魔周期じゃなくて悪周期じゃありませんでしたっけ (2021年1月3日 18時) (レス) id: 37e6844d54 (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - もえさん» ほんとだ！ご指摘ありがとうございます！！ (2021年1月3日 8時) (レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - 122の「たまに学校におる若い教師」がshaではなくrdになってます！(小声) (2021年1月1日 9時) (レス) id: 9b854a058e (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - sakuyo1122さん» 初めまして、コメントありがとうございます！頑張ります！ (2020年12月8日 1時) (レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛇狐
| 作成日時：2020年8月13日 17時
