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楽しそうにペンキをベタベタと壁に塗りたくるシャオロンたちを見ながら一人ため息をつく。
あぁ、明日こっぴどく先生に怒られるんやろな〜
だが、相談者の言葉に心打たれた俺はやる気が込み上げてきた。
乗り掛かった船だ。やるからには最後まで全力でやろう。
そう思い俺も壁に近づくと、ここであることに気がついた。
ひいふうみいよ…やっぱりAちゃんがいない。
キョロキョロと辺りを見回すと、下の方でせっせと壁を汚すAちゃんを見つけた。
なんであんな所で…？と思ったが、俺はここであることを思い出した。
tn「せや……人間って翼がないんやったな」
そうだ…おじいちゃんから教えてもらったやないか……なんで忘れてたんや…
俺はペンキをウツに押し付け、Aちゃんの方へと降下していった。
『あ、トントン君？どうしたの？』
tn「あー……いや、すまんなぁ……気づいてやれなくて…」
『へ？…あー…』
チョン、とAちゃんの背中をつつきながらそう言って謝ると、Aちゃんは苦笑した。
『いや、私も作戦聞いてたはずなのに皆が翼を広げるまで頭からすっぽ抜けてたから……』
tn「1人だと寂しいやろ？俺もこっちお邪魔させてもらうわ」
そう言って俺はAちゃんの足元に沢山あるペンキをひとつ手に取り、パシャ!!と壁にぶちまける。
そんな俺をポカーンと見つめたあと、Aちゃんはアタフタと慌て始めた。
『わ、私は大丈夫だから！トントン君、みんなの所行ってきなよ』
罪悪感でもなんか感じてるのか、首をブンブン降って断るAちゃん。
tn「別に俺は純粋にAちゃんと楽しみたいからここに降りてきたんやで？それに1人より2人の方が効率ええやろ？」
ニカッと笑いながらAちゃんの頭をポンポンと撫でると「うぐ…」と唸った。
まだ迷いがあるのか、うーんと腕を組んで唸るAちゃん。
中々強情やなぁ……
あ、せや…！
tn「ん」
『ん？』
俺はAちゃんに背を向け、しゃがみこみ声をかける。
Aちゃんは首をかしげながら不思議そうにこちらを見ている。
tn「ほら、乗ってや！」
『へ!?』
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蛇狐(プロフ) - 見つけて下さりありがとうございます！のろのろ更新となりますが頑張ります！b (2021年5月21日 18時) (
レス) id: 6f471a4801 (このIDを非表示/違反報告)
むない - うわあ・・・こんな良い作品をわしはなぜ見つけられなかったのか・・・めっちゃおもろい・・・ (2021年3月27日 21時) (レス) id: f5a20487a2 (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - にゃんもさん» ありがとうございます。入間くん本編が知らない人でも楽しめる作品を目指して、これからも頑張っていこうと思います！v (2020年11月18日 19時) (レス) id: a06b5d42fa (このIDを非表示/違反報告)
にゃんも - 入間くん本編は全く知らないからよく分からないけどお話凄く面白いので応援してます頑張ってください (2020年11月8日 15時) (レス) id: 463d9420f9 (このIDを非表示/違反報告)
蛇狐(プロフ) - お星さん» ありがとうございます！！！ (2020年8月16日 2時) (レス) id: a06b5d42fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛇狐
| 作成日時：2020年4月5日 10時
