貴方の少年へ投票してください。2

43.2cm ページ36

｢1番多くの投票数を獲得したチームは...｣









｢BTS、NO MORE DREAMチームです｣









“ えぇぇぇぇえぇ〜？！“









“ うわぁぁぁぁぁぁぁ！！！“









おお。









1位を取れなかったことはちょっと、かなり悔しいけど、









あのチームが、僕らのチームより努力したってことだから。









素直に勝利を称える。









おめでとう。という気持ちを込めて、拍手を送った。









｢おめでとうございます｣









［肩を抱き合うBTSチーム］









“ とても幸せですし、現実味があまり湧かないです “









“ 今までの努力した分が、返ってきたような気がして本当に幸せで “









“ 今回の舞台より、もっとかっこいい舞台を作れるよう一生懸命やろうと思いました “









｢それでは、1番重要なことを発表する時間になりました。｣









｢グループ〈X〉バトル評価、国民プロデューサー様の現場投票に沿った、1位から最下位までの全ての練習生達の順位が決まりました。｣









｢今公開される順位は、ベネフィットを足していない、個人の投票数を基準に決められた順位です｣









“ 60位になっても、生き残りたいです “









僕が貰った票数は193票。









EXOチーム内では2位だったけど、実際みんながどれくらい貰ったのか分からないから、すこし不安だった。









はぁ、緊張する。









この時間、すごく嫌だ。









あれだけ支えあってきたメンバーたちと、急に敵になるこの時間。









周りを見れば、目を瞑ってみんな手を合わせていた。









きっと怖さから、無意識にでた行動だろう。









まぁ、こうして手を握っている僕も、無意識なんだけど。

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