○タイトル未定の恋Ⅱ (ページ22)

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#好きな人1人も護れない② ページ22

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「お散歩でも行こうかなぁ」

寝かせていた身体を起こして、ベッドから出る。

訛ってるな、身体。笑

廊下に出ると、ボーッと外を眺めている人が居た。

「大丈夫かな… 」

『 …帰るか』

振り向いたその顔には見覚えがあって。

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「渡辺さん？」

渡辺『え…あ、っと… 』

渡辺『 …護ってあげられなくてごめん』

「渡辺さんは何も悪く… 」

渡辺『ううん、知ってたのに…護ってあげられなかった』

渡辺さんの目には涙が溜まっていて。

「何も悪くないですから…大丈夫です」

指で涙を拭った。

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渡辺『本当にごめん… 』

「だから、渡辺さんは悪くないです」

「話聞いてくれて、本当に助かりました」

「こうやって来てくれたのも嬉しいです笑」

渡辺『 A…ちゃん』

「もう、泣かないでください笑」

渡辺『 …ん、分かった』

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渡辺『てか、身体大丈夫なの？』

「ちょっと刺されたくらいなんで、全然」

「 …でも心は戻ってないみたいです笑」

渡辺『そっか、俺は大丈夫なの…？』

「全然大丈夫です！」

人、と言うよりも
暗い所が怖くなったというか、些細な物音にも恐怖を感じてしまっている。

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