○タイトル未定の恋Ⅱ (ページ14)

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#隠し事ページ14

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渡辺『あ、Aちゃん』

「渡辺さん… 」

こちらを見て嬉しそうな笑みを浮かべる渡辺さん。

…そんな顔されたら好きが増しちゃう。

渡辺『なんか…あった？』

「いえ…特に笑」

さっきの笑みとは表情が変わって、ちょっと怖い顔に。

渡辺『なんか我慢してる』

「ちょっと疲れちゃっただけかもです笑」

渡辺『んなわけないじゃん… 』

「ほ、ホントですから… 」

誰にもこの事は言いたくない。
誰かに後を付けられていて、見られているって事。

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渡辺『話してくれるまで離さない』

そう言って腕を掴まれる。

「ダメですよ渡辺さん」

「渡辺さんには天野さんが居るじゃないですか笑」

なんでこんな事口走ったんだろう。

渡辺さんは顔を濁らせる。

渡辺『 …なんか勘違いしてる？』

「お似合いじゃないですか、2人」

訳も分からず涙が出てきて、腕を掴まれたまま後ろを向く。

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渡辺『何泣いてんだよ… 』

掴まれた腕が開放されたのに、少し寂しいと感じた。

渡辺『違うから、天野さんとは何の関係も無い』

「そ…ですか… 」

渡辺『それに俺が好きなのは… 』

渡辺『いや…何でもない』

渡辺さん、好きな人…いるんだ。

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渡辺『 …それよりも、何隠してるの？』

「っ…あ」

1番聞かれたくなかった。

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