栗花落姉妹はシスコンすぎる【鬼滅の刃】

カナヲの思い出 ページ7

カナヲsied


「カナヲ！カナヲの将来の夢はなあに？」

「ゆ..め？」


突然、Aが私に聞いてきた

キラッキラの笑顔で...


愛いｯ！！(吐血)


内心、己の姉の可愛らしさと愛しさが爆発したが、取り繕って答えた

「ない」

「えぇー」


ブウブウと口を尖らせ、頬も膨らせている姉にキュン死にしそういなる

「ｸｯ！！じゃあ...Aの夢は...？私はAと同じ将来を歩む...」


私、将来はAと一緒の家に住んで、一緒に暮らして、一緒に死ぬって決めてるから

Aは私以外にはあげない...


「本当！？私の夢はね！カナヲと一緒に暮らすことなんだぁ」


ウチの姉はなんでこんなに可愛いのだろう？


「あっ、あとねー！私、カナヲにお菓子をつくってあげるの！

名前はね！鈴蘭の幸せ！


カナヲに幸せが訪れますようにって思ってつけたの！

つくれたら、つくろうね！」


ニコッと天使の笑顔で笑うA


天使だ、天使だ、天使だ、天使だ、アーメン...

好きだよ、A...


「うん...やくそく」

「やくそくね」



「私のカナヲ。だーれにもあげないもん！！」

「ぐはっ(尊死)」


「ちょっ、カナヲ？」

ーーー

あの時の姉さん、可愛かった...


「カナヲ？大丈夫ですか？」

「ｺｸｯ、これ...本当に鈴蘭の幸せっていうんですか？」


「そうよ〜」


鈴蘭の幸せ...姉さんが私につくってくれるといったお菓子

もしかしたら…これは……


「そういえば、これを売ってくれた女の子…可愛かったわぁ。
あ、あと！カナヲちゃんに似てたわね！って、カナヲちゃん！？」


その言葉を聞いた瞬間、走り出した


Aだ！Aのことだ！


「どうしたんですか？カナヲ！！」

「その子…Aは私の姉です！！早く、早く会いに行かなきゃ！！」

私の切迫した空気を察し、しのぶ姉さんは私に言った


「カナヲ…カナヲはこれから任務でしょう？私は甘露寺さんが行った村に任務があります

その時に確かめに行きますから。急がば回れですよ？」


しのぶ姉さんの言葉は最もだった

「はい…わかりました」


私はAのことになると冷静でいられなくなるらしい


「ほら、和菓子でも食べて。お姉さんが作ったものでしょ？」

しのぶ姉さんに促されるまま一口食べる


「！？」

私の様子に師範達はｷﾞｮｯとした

泣いているからだ…


美味しくて頬張って…



その時、私達は気付かなかったのだ

任務があるということは、鬼がその村に出るということに…

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