先生はスクールカウンセラー【実ｼ兄者】 (ページ13)

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九かごめページ13

目を開けると、零陀学園の体育館にいた
知っているような子達と、先生。と、自分。
皆、先生の回りに集まっている
先生と自分以外は目元が暗くてわからない。自分だけが異質のような、そんな気がした
rd｢じゃーぽまえら次何したい？｣
「俺鬼ごっこがいい！」
「いっつもそれやん！かくれんぼ！！」
「俺ドッジやりたい！」
口々に皆がやりたい遊びを言うと、宥めるように先生は他の子の頭を撫でた
ふと、俺に視線を配らせ、口を開いた。
rd｢…□□は何やりたいの？｣
「そうだね！□□ちゃんは何したい？」
「やっぱ□□はドッジってこたえるだろ～」
｢…自分、？｣
rd｢うん｣
｢…自分、は…かくれんぼやる、先生と、やりたい。｣
そう、自然と口走る。そうすると先生は俺のことも撫でてくれた
rd｢そっか、じゃーかくれんぼ！先生が鬼！｣
「やった！」
「ルールは？」
rd｢屋外には出ないことと、見つかったら、着いてくること。ヒントは出さなくていいよ｣
｢わかった。｣
rd｢じゃ、30秒経ったら行くぞ。いーち、にー、…｣
先生が数え始めると、回りの子供はキャッキャと一斉に散らばりそれぞれの場所へと逃げていく。
「ほら、□□ちゃんも逃げよ！」
｢…うん。ありがと｣
じゃぁね！と別のところへその子は走っていく。自分も、先生のいるピアノの所から真っ直ぐにある、平均台や一輪車が置いてある裏玄関へと足を急がせる。
｢はっ、はっ｣
体力が無く、息切れをして来る。
｢…ぇ｣
扉を開けた先の光景を見て絶句する。そこは暗い電球一個の小さな個室だった。確かに、そこは裏玄関だったはずなのに
電球が今にも消えそうで不気味な雰囲気だ。違うところを探そう。そう思うのとは裏腹に足は部屋へと踏み込んで行く。
暗いが、地面は柔らかいマットが敷いてあるようだった。扉を閉め、寝転がる
｢はーっ…｣
怖い。怖い。今すぐにでも此処から出たい。だが金縛りの様に体がピクリとも動かない
rd｢行くぞー｣
扉越しに小さく聞こえてきた。足音が此方に近付いてくる。正体も分かって居るのに得体の知れない恐怖が襲い掛かってくる。
扉が開き、先生が踏み込んでくる。にこにこと笑いながら、此方へと歩いてくる
心臓の動きが速くなっているのがわかり、息もちゃんと出来ていない
｢ﾋｭｯ、ゲホッゲホ｣
rd｢捕まえた。｣
自分を持ち抱え、抱き締めるような体制にされる。
語尾にはあとが付きそうなほど、甘い声だった
rd｢もう俺のモノ。｣