社交辞令 ページ2
「うふふ、フレッド家の息子さんはとても綺麗なお顔ですわねぇ」
「はは、そうですとも どうです?ぜひうちの案件 受けてはくれませんか?」
「あら、もちろんですわ」
「うふふ、社長の会社はとても有名ですもの ぜひうちの会社と企業を勧めたいですわ」
「あらあら、フレッド家の息子さんはとても秀才ですのね」
「もちろんです、様々な英才教育を施しています」
「まぁ、素敵! ぜひうちの娘とどうかしら?」
「うふふ」
「あはは」
どこもかしこも嘘ばかり
見渡しても嘘の笑顔を貼り付けてる奴しかいない
昔からそうだった、姉さまも母様も父様もみな笑顔をつけて周りのほしい甘い言葉をささやく
【少年は生まれて嘘ばかり見てきた】
だからパーティなんて出席したくなかったんだ
あぁ、汚い
鼻が、手が、口の中が腐りそうだ
【否、少年は嘘ばかり見つめてきた】
「この子は私の自慢の息子ですよ」 ポンッ
『!?』ゾワァッ
肩に手を置かれ鳥肌が、、
気持ち悪い、今にも吐きそう
【それはなぜか】
家に帰ったらよくシャワーで洗わないと
あぁ、早くガスマスクをつけたい
手袋もつけてくればよかった
【周りに嘘しかなかったから】
長袖なのはまだマシだが、それでも気色が悪い
あれらがあればまだ楽だ
【策略、陰謀 そういったものに敏感になっていた】
臭い、汚い、気持ち悪い
いつここから出れる?
【そんな少年の話】
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作者名:ノア | 作成日時:2022年8月29日 1時