『I say meow. You say???』 (ページ9)

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ジェシーは猫だったりイケメンだったりと姿を変えて見せた。疲れないの？って聞いたことあるけど、ご主人様とお話したいから平気！ってお日様みたいな笑顔で言ってた。
「俺もご主人様とお出かけしたい」
「いや、その耳としっぽはどうにも出来ないんでしょ？」
休みの日は友達とどうしても出かけたりするから、その度に玄関でイケメンになったジェシーが私の服の裾を掴んで言う。垂れたしっぽはゆらゆらと力なく揺れて、頭の上の猫耳は斜め下に垂れてる。
「帰ってきたらいっぱいお話しよう？」
うん。と力なく返事が返ってくるから、背伸びをして頭を撫でる。

大学の同窓会でよくある話、元カレとの再会。
ましてや婚約者付きで、周りはお祝いムードなのが、胃の中をムカムカさせる。
「Aは、いい人いないのぉ？」
「いないよ」
ジェシーがいればそれでいいし。そう言えば、これだから親バカは。と呆れられる。だって事実だし、友達は知らないけどジェシーは人間の姿になればメインクーンらしい大きな体になる。
ご主人様って砂糖を溶かしたような甘い声で呼んで、大きな体で抱きしめてくれる。猫の時だって、私が仕事で嫌なことがあるとずっと膝の上に乗って慰めてくれる。
酔っ払って相手にするのが面倒になった友達を放置して、居酒屋の外に出て風に当たる。
「あれ、」

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