『I say meow. You say???』 (ページ5)

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🐾🐾🐾 ページ5

おまじないのやり方は簡単で、毎日朝と夜飼い猫に向かって、

今日も生きていてくれてありがとう。
沢山お話しようね。

と言うだけらしい。ほんとか？って思いつつも、その日からキャットタワーにいるホクトに向かって、言われた通りのことを言う。

おまじないをするようになってから、ホクトは私の方を向いて瞬きをするようになった。
「ねぇ！あのおまじない効果あった！」
「うちもうちも！」
「あれホント効くんだね」
「私はまだだわ〜」
仕事終わりの金曜日の夜の飲み会はおまじないの話で、シンタロウ、タイガは効果があったらしい。
そんな話を聞いてしまうと、ほんとに効果があることはわかるけど、ホクトは効かないのかな。
「ホクト、効果あるのかな」
「大丈夫。ジュリだってまだ聞こえないし」
「ジェシーは普段からお喋りだからなぁ」
「おまじないの言い出しっぺが効果ないってやばいよね」
「仕方ないじゃん。おばあちゃんから聞いただけだし」
気長にやろうよって慰められる。

いい感じに酔いが回ってお開きになってから、家の近くのコンビニで缶チューハイとおつまみにするお菓子とちゅーるを買って家路に着く。
「ほくとぉ〜帰ったよ〜」
化粧も落とさず、服も着替えないでベッドにそのままダイブする。ちらっとキャットタワーの上にはホクトが青い目を細めて私を見下ろしている。

そうだ、おまじないやらないと

ベッドから体を起こしてホクトの方を見ておまじないの準備をする。
「ホクト、今日も生きていてくれてありがとう。沢山お話しようね」
「それより、あなたは早く着替えなさいよ」
「え？」