『I say meow. You say???』 (ページ13)

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嘘ついてたけど、シャム猫のホクトと暮らしてる子が、なかなか懐いてくれないって話になった時に、教えてもらったおまじないをしてみた。

両親が出かけてていない日にこっそり、

今日も生きていてくれてありがとう。
沢山お話しようね。

っておまじないをしたら、あら不思議。
「ねぇ、お腹すいたんだけど」
目の前にさっきの青年が現れた。びっくりしすぎて声も出ないでいると、聞いてんの？と近付いて来ようとするから、距離をとる。
「は？何離れてるの」
「いや、誰」
「タイガ」
「は？」
「だから、」
タイガだってば。という青年の頭の上と腰あたりから見えるものはペルシャ猫特有のゴージャスさを兼ね備えた被毛。

何よりそのご尊顔はアイドルにも引けを取らないくらいイケメンで、まじか。としか言えない。

それからというもの、タイガは両親がいない時に人間になるけど、ことある事に私に対してやれ、お腹すいた。やれ、おやつはまだか。と要求をするようになった。
基本的にはお腹すいた系が多い。両親がこだわってご飯を作ってるから味気ないのかもしれないと思って、ささみを焼いて、軽く塩コショウをしたのをあげたらたいそうお喜びになった。
「お前には頼み事するわ」
にやっと笑ってから、私はタイガのお手伝いさんかと言いたくなるくらいお世話をしてる。