『I say meow. You say???』 (ページ2)

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『甘えん坊は嫌いですか？』Siamese cat ページ2

よくテレビで動物と話せる人が出てるけど、あれってヤラセっぽいなって、そんな魔法みたいなことあるのかなって思った。

でももし、そんなことがあるなら、今日も私から距離を置く我が家の猫の気持ちが知りたいなって。

社会人になって地元の静岡から上京して3年目の時に職場の同僚の実家で、シャム猫が出産、子猫が6匹生まれたから、1匹引き取らない？と聞かれた。
元々実家で野良猫の面倒見ていたことがあるから一人暮らしをしても猫と暮らしたいって言うのは私の夢だった。

同僚の家に行った時、ほんとに一目惚れって言うものをした。ふわふわの真っ白な体に耳と鼻周り、両足に黒い手袋と靴下を履いたその姿に胸を撃ち抜かれた。みんな人懐っこくてゴロゴロ喉を鳴らしながら、甘えてくるのは可愛いけど、猫より犬っぽいなって思っちゃう。
そんな子猫たちは首に赤や青、緑にピンク、黄色に黒のリボンをつけていて、見分けがつくようになってる。

赤いリボンの子と緑の子はグイグイ私のところにやってきて、青いリボンの子はピンクの子にピッタリくっついていて、黄色いリボンの子はヘソ天でお昼寝をしてる。みんな可愛いけど、1匹だけブランケットの中へ一心不乱に進もうとしてる子がいた。
「あの子何してるの？」
「あ〜黒くんはね、人見知りなのよ」
「そうなの？」
「そ。人見知りするからすぐあーやって隠れようとするのよ」
同僚がブランケットの中からその子を引っ張り出すと、まさかの大声でにぃ〜！！と鳴いた。その姿にヘソ天をしていた黄色の子までその子を見たけど、みんないつも通りみたいな顔をしてじゃれあったり、お母さん猫に甘えてる。

にぃにぃ。みゅうみゅう

思ったよりおしゃべりな声を響かせながら、同僚の手の中で暴れていたけど、私の手の中に来た時くるりと青い目で真っ直ぐ見つめられた時、この子しかいない！と直感が訴えてきたから、そのままこの子お迎えさせて！と言っていた。