Snow Drop 2 (ページ14)

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No.61 ページ14

そのままスタッフさんに着いていくと
薄暗い部屋に案内された

そこには同じようにスタジオにいた女のスタッフさんだっり、スタイリストさんだっりが何人かいるのが分かったんだけど、

部屋の暗さでハッキリと顔までは見えなかった

ｽﾀ1｢すいません雪村さん！こんなとこまで来ていただいて

いま、電球切れちゃってるみたいで部屋に窓もなくって、唯一廊下の明かりしか入ってこないんですよ｣

｢全然、お気になさらないでください。

ところで、お話って｣

ｽﾀ｢あぁ、その話のことなんですけど…｣

ｶﾞﾝｯ

｢うっ…｣

今までにないくらいの痛みが腹部にはしる

ｽﾀ｢邪魔なんですよね。雪村さん｣

その言葉を聞いて、今自分がどんな状況にいるのかが直ぐにわかった

ああ。あの時と一緒

母さんが死んでからの私の周りと同じ

また、傷だらけになるんだ。

逃げなきゃ。逃げなきゃ殺される

そう思っても恐怖からその場を動くことも反撃することも出来なくてただ殴られるだけ

さすがに今までこんなに大人数に一気に殴られたことなんてなくて、尋常じゃないぐらい全身が痛い

立っていることすら出来なくなってその場に倒れ込む

ｽﾀ｢ねぇ、何倒れてんの｣

髪の毛を掴まれて無理やり立たされる

ｽﾀ｢どうせあんたなんて、親のコネ使って近ずいてるんでしょ？、｣

ｽﾀ｢目障りなのよ｣

うっすら外からこぼれる光

私の目の前に見えるのは人の手じゃない。

床からは乾いた音

次こそほんとに死ぬ、殺される

相手が手を振り上げる

｢たす、、、、けて、、、、、｣

こんな言葉誰にも届くことなくそのまま私の意識は途切れた