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No.50 ページ2
今日はなんと、なんと久しぶりのオフ
まぁ芸能界に入ったのだから当たり前のように周りのサラリーマンさんたちみたいに定期的なお休みがあるわけでもなく…
周りに友達が多い訳でもないから誰かと出かけるとかも全くなし。
この前初めてちゃんとお給料なんて名前のものを貰いウキウキしてたんだけど
バタバタしてて何かに使うことも無く終わってる…
よし。買い物にでも行こう
この前衣装さんが｢これ似合ってるから｣
なんて言ってもらったワンピースにスニーカーを合わせて、一応バレないように帽子とマスク
こんな格好を自分がするなんて数ヶ月前の私じゃ考えられない…
｢いってきます｣
誰もいない部屋に言うのはやっぱり寂しい
家の前でタクシーを拾って
｢渋谷の駅の所までお願いします｣
タクシーの運転手さんにそう告げて
どんどん流れる周りの景色を眺める。
ちっちゃい頃からここらにずっと住んできたからどこか懐かしい景色が目の前を通り過ぎていく
『A』
誰かが遠くから私を呼んだ気がする
そんなことに気を取られてる合間にいつの間にかいつも見る駅が
お金を払って
今日はいっぱい買おう
そう心に決めてタクシーを出た
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作者名：ぷー | 作成日時：2019年7月14日 12時
