忘れたいわけじゃない

14話 ページ16

_その夜

『よしっ…』

あーちゃんから教わった技術を元に
少しメッセージを考えてみる…のですが

『これはちょっと…狙いすぎでは……』

納得のいくメッセージは打てないまんま
私はずっと携帯とにらめっこをしていた

『うぅ…どうしよう…』

…
茜「今日！今日が勝負！」
茜「あったその日のうちに連絡！これ基本！」

_って言われてるし…

『というか…基本多すぎ……』

はぁっとため息をついて頭を抱える
すると、私はひらめいたのであります…！

楢崎さんに聞けばいいと…！
楢崎さんなら何回かLINEで会話してるし…

『よし…』

A楢崎さん…お聞きしたいことが

『ふぅ…あとは…待とう』ﾋﾟｺﾝｯ
『えっ、早い…！』

楢崎さんなんですかねー?
A藤原さんに連絡をしたいんですが…
A楢崎さん的にでいいんですけど
Aどんな内容なら返信しやすいですか?

『これで…これでいいはず！』ﾋﾟｺﾝｯ
(きた！！)

楢崎さんそうだな
楢崎さん明るめの姿勢というか、かしこまった感じじゃない方が良いかも

やっぱり楢崎さんは凄い
そう実感した内容…楢崎さんに聞いて良かった！

Aありがとうございます!
楢崎さん頑張って!
Aはい!

『よし…』

楢崎さんの応援に背中を押され
私はメッセージを再び打ち込み始めた…

_十数分後

『でっ…できた…よし…っ』

あとは送るだけ…送信を押そうとしたその時

幸「んお、A」
『わっ！？』
『おっ、お兄ちゃん…何？』
幸「ごめん、今から出れる？」
幸「悪いんだけど米とシャンプー買ってきて…」
『えっ、あ、あぁ…うんわかった』
幸「ありがと、お金は机あるから」
『あれ…お兄ちゃんどっか行くの？』
幸「ちょっと会社の先輩たちに呼ばれて」
幸「帰り遅くなるだろうから…」
『あ、わかった。気をつけてね』
幸「結構余分に置いてあっから、食べるもんもないし食材なり自分のご飯なり買っていいよ」
『うん、ありがと〜』
幸「じゃ、行ってくるわ」
『行ってらっしゃい！』
『…まず買い物行こ』

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