お荷物と呼ばれた姫は最強剣士と出会いました。

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バンッ！！！と勢いよく扉が開くと、アラ王子が立っていた。



｢おい、お荷物。｣




『お兄様、いきなり入ってこないでください。』



いつも通りとでも言うように

掃除中の手をとめず冷たく言う。





｢ﾁｯ。お荷物が反抗するんじゃねえよ！！｣

『っ！！！』



グイッと三つ編みを引っ張られて、お城の方へと歩き出すお兄様。






痛い



痛い






痛いと言ってしまえば、もっと強く引っ張られる。

我慢するしかないんだ。



お城のドアが開くと同時に、背中をドンッと押されて

前にかなり強く倒れた。




｢……っ、｣




膝からは、赤い血が染みる。








そして、ゆっくりと上を見上げると

こちらを見下ろしているのは




『お父さ、、、
｢おい。カーペットを汚した。｣





『っ、』


何ヶ月ぶりにあった娘に対して、こんなに冷たい目をするのだろうか。





『申し訳ございません。』


グッと堪え、いつものようにワンピースで、床を拭く。









｢父上、さっさと言ってしまえ。｣



後ろから、アラ王子の声。

そして、周りの兵士からはクスクスと笑い声が。












｢ああ。わかっている。｣


そう言うと、お父様はゆっくりと立ち上がり

腰にかけてある剣を取り出した。













｢アラ・Aよ。

今すぐ選べ。







私たちと縁を切るか




この場で命を絶つか。｣

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