【鬼滅の刃】声が出せない女の子

綺麗な花には毒がある ページ7

その後、しのぶさんと炭治郎さんたちの会話を聞いていたら、どうやらしのぶさんは割と毒舌な面があるらしい･･･ということが分かった。
綺麗な花には毒がある、なんて言うけどまさにこの事だよね。

し「･･･ところで、Aちゃんは結構汚れてるみたいですけど、一度湯浴みをした方が良いのではないでしょうか？」

「･･･？」

しのぶさんに言われて自分の姿を確認すると、なるほど、確かに私はかなり汚れている。
髪は絡まってバサバサだし、羽織りや服もかなり汚れたり傷付いたりしていた。

[では、お言葉に甘えて]

し「分かりました、ついてきてくださいね」

しのぶさんについていって、私は無事にお風呂にたどり着くことが出来た。

[ありがとうございます]

し「いえいえ。1人で戻ってこられますか？」

しのぶさんの問いに頷いて返す。

し「わかりました、しっかり温まるんですよ〜」

･･･。
あれ、お風呂ってこんなに温かいものだったっけ。

ていうかちょっと暑いな！？早めにあがっておこう･･･。

湯浴みを終えて出ると、いつの間にか綺麗になった服と羽織りが置いてあった。
洗うの早いんだなー･･･って、もう乾いてる？ ここの人達の仕事の速さって一体･･･。

でも、正直に言うとお湯が思っていたより熱かったので、そこまで身体は冷えていない。

服はまだ着ないでおこう、肌着と羽織りだけで縁側辺りで少し涼んでいよう。

「･･････」


縁側は思っていたより快適な場所で、ついつい眠ってしまっていたようだ。

善「･･･あれ！？Aちゃん！？」

「！！」

聞き覚えのある声に振り返ると、善逸さんがそこにいた。

善「女の子がこんな薄着しちゃダメでしょ！冷えちゃうよ！？ダメだよ！？」

「･･･」

怒られてしまった。
でも、言われてみれば少し冷えてきたような気がする。

善逸さんに会釈をして、服を着るために戻った。



善(びっくりした･･･)
善逸は静かに胸を撫で下ろしていた。


その後服を着て戻ると、炭治郎さんとしのぶさんにもやんわりと叱られた。
伊之助さんだって上半身何も着てないじゃないですか、と反論すると「伊之助は男だから良いの！女の子はダメ！」と善逸さんに言われた。
なんかちょっと納得いかない。

し「Aちゃんは少し前髪が長いですね、切っても良いでしょうか？」

しのぶさんが私の前髪を撫でつけると、少し目にかかっていたのでお言葉に甘えてしのぶさんに髪を切ってもらうことにした。

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