柱 ページ15
目を覚ますと、誰かに抱きしめられていた。
ゆっくりと体の向きを変えると、眩しい金色の髪が目に入った。善逸さんだ。
「・・・・・・」
ゆさゆさと揺すると「・・・んん?」と善逸さんは目を開けた。
「・・・おはよ、Aちゃん」
そしてふわりと微笑んだ。
し「おはようございます、Aちゃん、善逸くん」
ぺこり、と頭を下げ「おはようございます」の札を出す。この前作ったものだ。
し「あらあら、いつの間にそんなものを・・・凄いですね」
しのぶさんに褒められた。
私の頭を撫でる手がひどく温かくって安心した。
朝食の後、しのぶさんに話しかけられた。
「Aちゃん、今日は鬼殺隊の柱という人たちに会うのですが・・・一緒に来ますか?」
こくりと頷いた。柱、なんだか強そうな響きだ。
数時間後、蝶屋敷が賑やかになってきた。
「Aちゃん、こっちですよ」
しのぶさんを追いかけて行くと8人の人がいた。
「む、胡蝶!その少女は誰だ?」
「派手に見たことない顔だな」
「可愛い・・・!しのぶちゃん、その子だぁれ?」
一気にたくさんの人が喋るものだから私は混乱してしまった。
「皆さん、落ち着いてくださいね」
「・・・!」
冨岡さんがいた。冨岡さんも「柱」なのだろうか。
「むっ、失礼した!俺は煉獄杏寿郎だ!君の名前はなんという!」
[Aです]
「そうか!A少女、可愛らしい名前だな!」
この炎のような髪の毛の人は煉獄杏寿郎さんというらしい。声が大きい。
「Aちゃんって言うの?素敵な名前ね・・・私は甘露寺蜜璃、よろしくねAちゃん」
[よろしくお願いします]
蜜璃さんに頭を下げると、お守りの中で鈴が小さく音を立てた。
「俺は宇髄天元だ、派手に覚えておけ」
派手な化粧の人が言った。宇髄天元さん、よし覚えた。
そのほか冨岡義勇さん、伊黒小芭内さん、時透無一郎さん、不死川実弥さん、悲鳴嶼行冥さん。
皆さん癖が強い。
「Aちゃん髪がサラサラなのね・・・!お肌ももちもち・・・素敵!」
私はさっきから蜜璃さんの膝の上に乗っている。
離れようにも蜜璃さんがずっと髪や肌を触ってくるものだから動くことすら難しいのだ。
・・・暖かくて気持ちいいから離れるつもりは無かったけどね。
さっきから物凄く視線を感じる。
恐る恐る目を向けると、包帯を巻いた人・・・伊黒小芭内さんがその視線の主だった。
怖い。
――
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トムジェリ(プロフ) - 初めて読ませていただきました!これからも更新頑張ってください!! (2020年6月6日 0時) (レス) id: cc774e2595 (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - にゃんこさん» 作者は可愛くないですが可愛い女の子が大好きなので!これからも可愛いを生産できるように頑張ります!コメントありがとうございます! (2020年3月15日 9時) (レス) id: dcec4ba55e (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ - 全て可愛いで構成されたお話ですね。思わず鼻血が(( 作者様自身が可愛いからきっとこのようなお話を書くことが出来るのですね!作者様は可愛い生産機ですね!!!!??? (2020年3月15日 0時) (レス) id: a2fa91df99 (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - みぃさん» コメントありがとうございます!楽しんで読んでいただけているようで何よりです・・・! (2020年3月8日 19時) (レス) id: dcec4ba55e (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - いやー読んでて楽しいですね!!!続き楽しみにしてます!この先もたくさん書いてください!みんなに愛されてみてるこっちも幸せですぅ 次の作品も楽しみにしてますので、よろしくお願いします! (2020年3月8日 12時) (レス) id: a7a20ec0a3 (このIDを非表示/違反報告)
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