【鬼滅の刃】声が出せない女の子

そして始まる(謎の)戦い ページ13

善「だあああめ！Aちゃんは俺と一緒に寝るの！！！」

伊「あぁ！？子分は親分と一緒に居るんだよ！」

し「何を言っているんですか？Aちゃんは私のところで寝るんですよ？」

天ぷらを食べ終わり、私が「どこで寝れば良いのでしょうか？」と聞いたとき。
それがきっかけで謎の戦いが始まった。

ちなみに冨岡さんは天ぷらを食べ終わったらそそくさと帰っていきました。
なんでだろうね。

善逸さんと伊之助さんが張り合いだしたところに何故かしのぶさんまで入ってきてしまった。
炭治郎さんはさっきから「俺は長男だから我慢しないと･･･」とか何とか言ってます。

大変なことになりそうなので[厠に行きます]と偽物の書き置きを残してその場を離れた。

「･･･」

夜なのに、庭には蝶がひらひらと舞っている。

月の光を浴びて、蝶がひらひらと。

ひらひら、ひらひら、ひらひら。

なんだか眠くなってきて、蝶に手を伸ばそうとした。

「こんなところにいた」

振り変えろうとした途端、私のまぶたが落ちて声の主は分からなかった。
でも、多分あの人だ。



「こんなところにいた」

Aちゃんは厠なんかじゃなくて昼間と同じ縁側にいた。
伸ばされた手は空を切ってぱたり、とこちらに倒れ込んできた。

「んも〜かんわいいなぁ」

さすがに夜までこんなところにいたら風邪をひいちゃうから、苦しくないように気をつけて彼女を抱き上げる。

よく見ると、白い肌にはあちこちに擦過傷があった。

「･･･」

どういう経緯で伊之助がこの子を拾って来たのかはわからないけど。

「俺が、」

俺たちが、幸せにしてあげたい。




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