【鬼滅の刃】白ノ記憶 (ページ9)

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漆ノ記憶ページ9

唐突だが薬がきれた。

貰いに行こう。

・・・

「もう薬がきれたのですか？」

「あ、あぁ...」

凄く怒っている。

何故だ？

「前Aに渡した薬は鎮痛剤と安眠剤約

半年分(・・・)です。

其れをAは約３ヶ月で使いきりました。

過剰摂取で体に毒です。

此れ以降も続くようでしたら薬はお出ししません。」

「分かった。

此れ以降注意する。

しのぶ、何時もありがとうな。」

「いえ、此れくらいは...

あら、綺麗な髪飾りですね。

瑠璃(ラピスラズリ)と来路花(サルビア)...

すみません、話がずれましたね。」

「いや、大丈夫だ」

しのぶは私の命の恩人だ。

１人で鬼に襲われていたところを何の惜しげも迷いもなく私を助けてくれた。

「記憶に何か進展はありましたか？」

「特には...」

「そうですか...

何かあったら迷わず来てくださいね。

薬の過剰摂取はいけませんけどね」

此れは怒ってるな...

まぁ私が悪いし仕方無いか。

しかし

「此処に生姜の佃煮置いておくな」

「！」

其れを予想して私はしのぶの好物を事前に用意しておいた。

多分此れでしのぶの機嫌は大方なおるはずだ。

「じゃあな」

きよすみなほ、アオイ、カナヲに一言挨拶をしてから自分の屋敷へと戻る道を歩く。

事件が起きたのは其の直ぐ後だった。