伍ノ記憶 ページ7
痛い
辞めて
私を護らないで
私なんかより自分を...
母さん
兄さん
「逃げて...」
自分の声で目が覚めたと同時に私は辺りを見回した。
自分の、屋敷にいる。
そして直ぐ横には
「大丈夫か?」
男
知らない、信用していない男が目の前にいる。
其れだけで私の体は呆気なく震えだした。
「Aさn「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで」」
情けなくて軟弱。
そんな自分が大嫌いだ。
けど
いくら頑張ったって治らなかった。
頑張っても芽生えてくるのは恐怖心だけ。
体が震える
呼吸がうまく出来なくなる
涙が溢れでてくる
此の子が私を此処まで運んでくれたっていうのもとっくに理解している。
感謝もしている。
けれど私の恐怖心が上回ってしまった。
「ごめ、此処まで、運んで、
くれた、のに、ごめん...」
やっとのことでそう言った私の目からは滑稽なほど涙が溢れ出ていた。
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奈雪(プロフ) - 奏音☆色音さん» 感動系を書きたかったから良かった...コメントありがとう。 (2020年7月24日 21時) (レス) id: 5baed18305 (このIDを非表示/違反報告)
奏音☆色音(プロフ) - .......号泣不可避 (2020年7月24日 18時) (レス) id: 9c3c6c7419 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:奈雪 | 作成日時:2020年3月15日 22時