Dr.ロレイスの提言４７ ページ49
12月3日 19:18
管理者:Dr.ロレイス
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仲間の協力によって、中央病院と軍のサーバーにもサンシャが入れるようになった。軍の協力者はテクタの上官だ。この前テクタに呼ばれ、少しだが通話をしてね。思っていたよりも物腰の低い、穏やかな人だった。正義感はとても強くて、彼こそ国を守る軍人って感じだな。テクタいわく尊敬する人らしい。彼が軍に入ろうと思ったのも、その上官に憧れてなのだとか。少ししか話せなかったが、テクタの言いたいことはよく分かる。上官からは自信に裏付けられた…格好良い正しさを感じた。
もう一人協力者がいる。中央病院で医者をしている協力者で、彼女は意外な所に出向いているようだ。この前キュベレーの隠れ家が襲撃されたって書いただろう？あの辺は西部戦線と言って、元々海賊との攻防が激しい地帯なんだが、そこの野営病院で働いていると言う。仲間達が襲撃されるとは思っておらず、自爆には思うところがあったらしい。私と同じように、世間体が良くないと心配していた。キュベレーについて詳しく聞くと、外へ出て軍医を務めているからだろう、思っていたよりも詳しく教えてくれた。外のことを教えてくれる人物が協力してくれると、本当にとても助かる。ありがたいな。
彼女の名はDr.サンカム。外科とメンタルケアに強いことで有名なサンカム・カリュラ博士だ。カリュラと言う名に覚えがあって調べたんだが、彼女はあのレイマ・カリュラ博士の母親だ。Dr.レイマは素晴らしい腕を持つ外科の先生で、若いんだが確かな技術を誇っている。数年前に医者となって以降多くの負傷兵を助け、特に応急処置の新技術〈充填型止血剤〉で助かった兵は多いだろうな。あれは画期的だ。よく覚えている。まさか親子揃って西部戦線にいるとは驚きだ。
それでな、Dr.サンカムが教えてくれたんだが…どうやらキュベレーに新しく入ってきた若者達は少々〈元気すぎる〉みたいで、無政府主義の行う革命的戦術をやり過ぎる事が多いらしい。革命的戦術と言うのは、戦術と言うが本来ならば戦うわけではない。権威に対しての抵抗や打倒が目的で、破壊が目的ではないんだ。しかし往々にしてやりすぎ、テロ行為に発展する。勿論若者だけではなく、キュベレーの中にも色々な人がいる。過激派…ではなく、私は行動的と言っておくが、そう言う人間もいるってことらしい。
この二人がサイトBの人格融合実験にアクセスしてくれたお陰で、サンシャが入れたって訳だ。
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