Dr.ロレイスの提言8 ページ9
8月2日 20:53
管理者:Dr.ロレイス
サイトC:フロアF/S-324.11
今日は忙しかった。突然警報が鳴ってアナウンスが入り、揺れに注意って繰り返したんだ。どうやら近くで戦闘があったらしく、噂では結構な規模だったとか。そんなに揺れなかったけど…。襲撃事態は珍しいことではない。私は敵の姿をはっきりと見てはいないが、海月花樹に用事があってエリアNに行った時、遠くの空に浮かぶ敵の船を見たことはある。銀色で、所々黒く、随分と速かった。私が見たものは小さかったが、ニュースで見るものはとても、何倍も巨大な船だ。その周辺に小型の船が群れていて、隊を組んで襲うみたいだな。
敵自身も随分と大きい。スタンガンに似た構造を組み込んだ、頑丈で大きな槍を持ち、この国を襲いに来る。長い耳と、何故かシルクハットのような帽子を被っている。この国は鉱物資源に恵まれているから、それが狙いなのだろう。しかし軍が追い払ってくれるし、サンシャ達のサイトが発明した小型の人型ロボットによって二十四時間警戒されているから大丈夫だ。ロボットはサンシャ他、数名のDr.によって開発された。確か…今製造しているのは第三世代だったかな。初代は戦闘結果が芳しくなく、二代目は動きが悪く、改良を重ねた三代目で安定した性能になったんだ。で、サンシャは更に上の物を作ろうと奮闘し、特化型はどうだろうか?と私が言った。そう、あの時のことだ。今量産されている三代目は戦闘や警戒任務だけでなく、戦地の後処理ができる。戦地とされ、荒れてしまった土地を整地し、海月花樹への影響を少なくするために動いてるようだ。それだけでも、凄いことだろう。素晴らしいことだ。
ロボット、正確には第三世代人型戦闘機械達は一日中サイトNに出ている。サイトNには罪人以外に、認められた木材運搬の人々しか立ち入れない区域だ。危険だからな。だがロボットは敵を警戒するために一日中そこを歩き回っている。それが出来るほど丈夫で、先鋒となれる戦闘力があり、敵襲によって破壊されても即時に追加できる安定供給体制が整ってもいる。あの精度の構造で、あの品質の戦闘機械を量産だぞ。研究者として、科学者として、また国の安全から見ても彼は素晴らしい。
あ、しかしな。彼は少々変わっている。飲み物はいっつもココアだ。おやつは勿論、食事の時も、出掛け先でも。マシュマロが浮いたココアにチョコソースをかけないと許せないんだ。可愛いだろう?彼は甘いものが好きなんだよ。
8人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ