ネタ、下書き置き場 (ページ6)

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常勝神話(ワンピ)、ゴアでの選択1 ページ6

穏やかな海を進むレジスタンス軍の巨大戦艦に、戦闘を終えた軍艦が集まっている。何隻かは鹵獲したのだろう世界政府の軍艦“だった”物を引っ張り、成果を歌っている。巨大戦艦と軍艦の間には梯子がかけられ、兵達が行ったり来たりしていた。相変わらず忙しない巨大戦艦の船首側では、マルコとハインが話し合いをしている。

ゴア襲撃作戦が行われる直前、作業中のハインにマルコが話しかけた。

「話したいことがある。時間は取れるかよい。」
「また後でお願いしてもいいですか？」
「じゃあゴアから戻ってきた後で頼むよい。報告ついでにな。」

と、そんなわけだ。

しかしゴア襲撃は失敗。
だが失敗では終われないと奮闘し、港で世界政府の物資輸送船をいくつか奪った。国を完全に落とすことはできなかったが、結果として得た物は大きい。十分だろうと襲撃作戦に参加した者達は喜び、大量の武器や食料を引っ張っての帰還だと歌った。

マルコ他隊長達は鹵獲品を確認しながら、全てを資料に書き起こす。資料をハインに投げ渡せば、それらを元に新しく作戦を用意してくれると言うわけだ。他の港を探し出してくれるかもしれないし、何かしらの繋がりも見えてくるはず。どこの誰がゴアに物資の援助をしているのかなどは、おそらく一番最初に発覚するだろう。

だがそこにドフラミンゴがふらりとやって来る。そして隊長達に言ったのだ。今思えば彼なりの気遣いだったのかもしれない。

「嬢ちゃん、虫の居所が悪いぜ。」

と。

だからマルコはついてこようとする仲間達を押し留め、鹵獲品資料を届けるついでに話をしようと戦艦に飛んで来たのだが…内心後悔した。

ハインはテーブルの食事に手をつけることもなく、ただ頬杖をついている。トン…トン…とゆっくり机を叩き考え込んでいるようだった。マルコは鹵獲品についてまとめた資料を握りつつ、いつも通りに装って歩み寄る。

「…お帰りなさいマルコさん。お疲れ様です。」
「よい。鹵獲は相当だ。物資面は解決だよい。」

ですね、とハインは資料を受け取って頷いた。だが机を叩く指先の音は止まらない。賑やかな軍艦をチラリと見るだけだった。