深夜1時 ページ12
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土曜日、午前11時。あたしと夏希は約束通り一緒に駅前のショッピングモールに訪れていた。
中原さんが待ち合わせ場所に指定したカフェの、本当にすぐ隣だ。
すぐさま中へ入って、色んなお店を見て回ろうとする。夏希のオススメのお店に入ってみたり、あたしがウィンドウショッピングで気になったお店に入ってみたり。いろいろ見て回ってはみたものの、あまりピンと来ない。可愛いものや目を惹かれるものはあるけれど、試着してみてもなかなか自分に似合うものが見つからない。
｢ A可愛いから結構なんでも似合うと思ったんだけど、割と難しいなあ。可愛い、というより綺麗系だからか？若干ツリ目だしね ｣
｢ ツリ目関係あるのか……？あ、顔がちょっとキツく見えるってこと？ ｣
｢ うん。だから七瀬くんと付き合ってた時に着てたガーリーな服、似合ってなかったもん ｣
｢ 其れは早く云ってよ！ ｣
そんな言い争いをしていると、ふと隣から声をかけられた。どうされましたか？お悩みですか？と優しく声をかけてくれたその人は、可愛らしい店内の雰囲気にはそぐわない、男の人だった。
明らかに女性向けのお店なのに、男の人も店員になるんだ。思わず其れにビックリしてしまい、最初返事が出来なかった。あたしは少し落ち着いてから返事をする。
｢ あ、えっと、明日男性と出掛けるんですけど、何を着てけばいいか分かんなくて…… ｣
｢ ふふ、もしかしてデートですか？ ｣
｢ そうです、デート(仮)です ｣
｢ (仮)とは……？うん、そういうことでしたら少々お待ちください ｣
そう云って店員さんはそそくさと何処かに行ってしまった。
少しの間夏希と待っていると、店員さんが何かを抱えて戻ってきた。何かと目を凝らしてみると、其れは布の山だ。思うに、服の山だろうか。店員さんは其れをあたしに手渡した。そして目で合図する。着てみろ、ということだろうか。あたしは暗示されるがままに試着室に入り手渡された服を着てみることにした。
｢ うわ、コレめっちゃかわいい……！ ｣
｢ お客様は少し凛とした顔立ちですから、甘く纏めるより少しアクセントがあった方がいいかと思いまして ｣
店員さんが選んでくれたのは甘めのワンピースにパンクなブーツを合わせたスタイル。予想以上に素敵なコーディネートで吃驚した。
店員さんはデート(仮)、楽しんできてくださいね、と笑った。めちゃくちゃいい人だ、うん。
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しょこたん(プロフ) - 初めまして！警官中也さんとか最高過ぎます！続き更新してほしいです！ (2018年12月10日 20時) (
レス) id: 130af08cdc (このIDを非表示/違反報告)
しらせ(プロフ) - キサラギさん» コメントありがとうございます！その発想はなかったけど面白すぎませんか､､､笑 中也さん不憫すぎます笑 マフィア中也さん×警察官夢主ちゃん､､､それはそれで面白いかもしれませんね笑 ありがとうございます！ (2018年8月24日 6時) (レス) id: d14bf30071 (このIDを非表示/違反報告)
キサラギ - タイトルだけ見てるとマフィアの中也が (身長のせいで) 警察に補導されたのかと思って笑ったw (2018年8月24日 0時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
しらせ(プロフ) - 乃杏さん» コメントありがとうございます！夢主ちゃんと中也さんが色々すれ違っちゃうかもしれませんが、また暖かい目で見守ってやってください〜笑 (2018年8月22日 7時) (レス) id: bba8357d2d (このIDを非表示/違反報告)
乃杏(プロフ) - 夢主ちゃん！大丈夫！私の親は6歳差だから！ (2018年8月21日 17時) (レス) id: 477b1e96bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらせ | 作成日時：2018年8月11日 20時
