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食材の買い物は全員協力のため、案外早く終わり、夕方まで時間もできたため、街をぶらつく。
サッチはこの島の特産だとか、美味しいスイーツだとかを買ってAと食べ歩きを楽しんでいた。
『サッチ、このフルーツ美味しいわね！船に積んだ？』
「いや、これは採って1日しか甘味が保たないんだ。2日目からは苦味が出るから、明日にはもうダメだ」
『ふぅん。みんな今日食べたかな。こんなに美味しいのに。サッチと一緒でよかったわ』
その笑顔にズキュンと心臓を貫かれる。
「おお、また、機会があったら一緒にまわろうな」
『やくそく』
悪戯っぽく微笑む。
え、こいつ下界に降りた天使？くっそかわいいな。
夕方にはアイスを食べながら船に乗る。ニューゲートも船から降りて船員と飲み食いしていたらしく、出航ギリギリで船に乗り込む。
Aは船に乗り込んですぐサッチに見張りを頼んでシャワーを浴びた。
そのおかげで他の船員もスムーズにシャワーができていた。だんだんこの船の1日の流れがわかってきた。
航海士が嵐が来ると言っていたのは船に乗って1週間と4日がすぎた頃だった。
「今日は危ないから仕事も船内だけにしとけ。嵐に直撃するのは昼過ぎだ。その時は部屋にいろ」
朝にニューゲートがそう言った。
『でも、』
「怪我して余計に手間かけさせる気か？」
『…そんなこと、ないけど、』
しょも…と下を向いた。
あ、野郎ばっか相手にしてるから言い方間違えたな。
「ああ、悪い。Aに怪我してほしくないんだ。わかるな」
『うん…』
それはそれで足手纏いだと言われている気がしてしょんぼりと、肩を落とした。
外は雨がだんだん激しくなっている。
船に当たる雨の音を聞きながら船内の掃除をしていく。
「おーい、そろそろ部屋戻れよ」
そう言ったのは以前会ったダビィだった。
『みんなはまだお仕事するの？』
「そりゃあ、今日は忙しいだろうな」
『私、できることない？』
少し怒っているように言った。拗ねているのだ。
これには困ったが、仕方ない。
「ない。今日はベッドの上にいろ。立つな」
偉大なる航路は本当に嵐によってはとんでもない揺れになるのを知っているので。
『ん。わかった』
不貞腐れつつ、頷いた。
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (3月24日 23時) (
レス) @page39 id: e83d5f7d48 (このIDを非表示/違反報告)
Pistachio(プロフ) - ますしんさん» コメントありがとうございます！そんなふうに言っていただけてとても嬉しいです！続きもお待ちいただければと思います (12月28日 16時) (レス) id: 7b0cf56c3d (このIDを非表示/違反報告)
ますしん(プロフ) - とても読みやすくて、内容もどんどん続きが読みたくなる本当に素敵な小説ですね！次の更新が楽しみです！ (12月25日 0時) (レス) @page37 id: 3a092db897 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Pistachio | 作成日時：2022年11月9日 4時
