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メイクはまだ必要ないかもしれないが、日焼け止めは必要だ。せっかく白い肌なのだから、このまま維持しておきたい。
ウォータープルーフかつ効果の高い日焼け止めを多めに買う。日焼け止めはいくらあっても困らない。
追加で化粧水、乳液くらいは必要かな。
『ちょ、ちょっと待って！こんなには貰えないよ』
こんなプレゼントは初めてで、困り果てている。
イゾウは平然として、「せっかく可愛いのに磨かないのは勿体無い」と言い放つ。
『でも…』
見返りなんか要求されても困るのよね。
Aとしては何かをもらったら返さなくてはならないギブアンドテイクが基本だった。
母もせったいをしてお金をもらう。自分もバイトをしてお金をもらう。
この物の見返りって何？
無償の愛情は母からだけだった。もちろん、バイト時代、無償で勉強を教えてくれた人もいた。それも、最初は遠慮していたが、頭が良くなれば良い仕事につける、と言う母の言葉から、そこだけは甘えさせてもらった。
見返りに何を要求されても答えられるように、と思っていたが、普通にコーヒーを飲んで、Aに勉強を教えて帰っていく。
彼は地元の教員だった。本来ならAはその学校に入る年齢だったが、お金がないため通えなかった。
教員は教えることが大好きで、もはや病気だった。だから教える機会があるならとボランティア活動のようになっていたが、そこはお互いWin-Winの関係だったのでいいだろう。
「それは全部プレゼントだ。俺がAにあげたいんだ。俺の好きにさせてくれ」
困ったように視線を右へ左へ動かし……俯きがちに頷くのだった。
なんだかなぁ。損な性格だよ。素直にうんと頷けば周りは甘やかすだろうに。
ま、数年後、末っ子甘やかし野郎ばかりなので甘やかされ慣れするのだが、それまでは何をあげても少し困ったような顔で渋々頷くのだった。
大きな紙袋を手に宿に帰る。これが最後の宿だ。明日食品買い入れをしたら夕方には海の上だ。
あっという間だけれども、たくさんの美味しいご飯に、可愛い服、道端の大道芸と賑わった街だった。
今日の隣のお部屋はサッチ。お察しの通り、明日はサッチと周るので。サッチは最終日に街に繰り出せないことに不満を持ちつつ、おとなしく宿に入った。
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (3月24日 23時) (
レス) @page39 id: e83d5f7d48 (このIDを非表示/違反報告)
Pistachio(プロフ) - ますしんさん» コメントありがとうございます！そんなふうに言っていただけてとても嬉しいです！続きもお待ちいただければと思います (12月28日 16時) (レス) id: 7b0cf56c3d (このIDを非表示/違反報告)
ますしん(プロフ) - とても読みやすくて、内容もどんどん続きが読みたくなる本当に素敵な小説ですね！次の更新が楽しみです！ (12月25日 0時) (レス) @page37 id: 3a092db897 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Pistachio | 作成日時：2022年11月9日 4時
